文化と価値観の話

歴史と変遷の話

ちょんまげはなぜ頭を剃るのか、剃刀のない時代はどうしていた?

時代劇でおなじみの、頭のてっぺんを丸く剃り上げた髪型。あの剃った部分は、戦国時代のある時期まで剃られていませんでした。剃るのではなく、毛を抜いてつくっていたのです。使ったのは木でできた毛抜きでした。額から頭頂にかけての範囲を、一本ずつつまん...
歴史と変遷の話

家紋は誰でも自由に名乗れるのか、うちの紋だと証明する書類はない

家紋には、登録簿がありません。「この紋はこの家のものだ」と役所が決めた記録は、昔もいまも存在しないのです。これは推測ではありません。特許庁が商標の審査基準をまとめた文書には、家紋について「公的機関等の特定の者により登録・管理等されているもの...
文化と価値観の話

卒業式でなぜ袴をはくのか、明治の女学生には毎日の通学着だった

卒業式で見かける袴は、もともと式のための晴れ着ではありませんでした。明治の女学生が毎日はいて学校に通っていた、ふだんの通学着です。では、なぜ日常の服が年に一度の装いになったのでしょうか。そこには百三十年ほどのあいだに起きた三つの入れ替わりが...
歴史と変遷の話

結婚指輪と婚約指輪は何が違うのか、日本に先に来たのはどちら?

婚約指輪と結婚指輪は、似た形をしていても役割がはっきり分かれています。婚約指輪は結婚の約束を交わすときに片方から贈られるもの、結婚指輪は式で二人が交換して着け続けるものです。値段の相場も、買う人の割合も、そして日本に入ってきた時期さえ違いま...
言葉と論理の話

「指切りげんまん」の指切りとは何か、江戸の遊里で行われていたこと

「指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます」。子どもが約束をするときの唱えごとですが、並んでいる言葉はどれも穏やかではありません。指を切る。拳で一万回打つ。針を千本飲ませる。このうち先頭の「指切り」は言葉の綾ではなく、江戸時代の遊里(ゆうり...
言葉と論理の話

「最初はグー」はなぜ全国共通なのか、昔は掛け声が135種類もあった

「最初はグー」は、じゃんけんそのものよりずっと若い掛け声です。じゃんけんの原型は19世紀のうちにはできあがっていたとされますが、あの助走の一拍が全国の子どもに行き渡ったのは1980年代前後のこととされています。出どころとして名前が挙がるのは...
文化と価値観の話

シャツのボタンはなぜ男女で逆なのか、ナポレオン説は本当か

男性用のシャツはボタンが右側に、女性用のシャツは左側についています。着る人から見た向きの話で、日本だけの決まりではありません。世界中の既製服が、判で押したように同じ向きへ分かれています。ところが「なぜそう分かれたのか」を示す記録は、いまだに...
言葉と論理の話

ボクシングの階級名はなぜ鶏や羽根なのか、バンタムの語源をたどる

ボクシングの「バンタム級」のバンタム(bantam)は、小型の鶏を指す英語です。しかもその鶏の名前は、インドネシア・ジャワ島の港町から来ています。日本では井上尚弥選手の活躍でいちばん耳になじんだ階級名かもしれませんが、もとをたどると鶏小屋に...
文化と価値観の話

恵方巻きの方角はどうやって決まるのか、西暦の下1桁で分かる

節分が近づくと、恵方巻きのパッケージに「今年の恵方は南南東」と刷り込まれます。毎年ちがう方角が指定されるので、誰かがその都度決めているように見えるかもしれません。ところが恵方は、じつは昔から4つの方角をぐるぐる回っているだけです。しかも、ど...