日本の地理と自然

言葉と論理の話

北海道の地名はなぜ読めないのか——「別」「内」「川」は、もとをたどると同じ一語

「音威子府(おといねっぷ)」「妹背牛(もせうし)」「歌志内(うたしない)」。北海道の地図には、漢字をいくら眺めても読み方の見当がつかない地名が並んでいます。読めない理由ははっきりしていて、これらの漢字が意味をまったく担っていないからです。北...
言葉と論理の話

森と林は何が違うのか——「盛り上がったもの」と「人が生やしたもの」

「森」と「林」を分ける決まりは、日本の法律のどこにもありません。森林法にあるのは「森林」というひとつの言葉だけで、どこからが森でどこまでが林か、という線は引かれていないのです。それでも私たちは、ほとんど迷わず使い分けています。神社の裏手は森...
日本の地理と自然

川の「右岸・左岸」はどっちから見て右なのか——上流を背に、下流を向いて決める

天気予報やハザードマップで「○○川の右岸で……」と聞いて、どちらが右岸なのか一瞬迷った経験はないでしょうか。答えははっきり決まっています。川の流れる方向、つまり上流から下流を向いて右側が右岸、左側が左岸です。自分が立っている場所ではなく、川...
日本の地理と自然

「何メートルから山」という決まりはない——山と丘の違い

日本の地図をつくっている国土地理院は、「山」を定義していません。何メートル以上なら山、それ未満なら丘、という線引きは公式には存在しないのです。そのため日本には、標高3メートルの「山」もあれば、標高1,000メートル地点にある「丘」もあります...
日本の地理と自然

みぞれ・あられ・ひょうは何が違う——空から降る氷の分類

空から降ってくる白いつぶを、私たちはまとめて「雪」と呼びがちです。けれど天気予報では、みぞれ・あられ・ひょうと、いくつもの名前が使い分けられています。どれも似たようなものに見えて、気象の世界ではきちんと区別されているのです。その境目は、どこ...
日本の地理と自然

川はなぜ曲がりくねって流れるのか——蛇行のしくみと三日月湖

地図で川をたどると、まっすぐな線はほとんどありません。たいていは、うねうねと左右に曲がりくねっています。この曲がりくねりには、ちゃんと名前があります。「蛇行(だこう)」です。おもしろいのは、川はいちど曲がると、その曲がりを自分でどんどん大き...
日本の地理と自然

日本一短い川はどのくらい短い?——わずか13.5メートルの川が生まれるわけ

日本一短い川はどのくらい短いのか。和歌山県のぶつぶつ川は全長わずか13.5メートル。湧き水が源で、すぐ隣の川に合流するから短いのです。川の長さを決める「流域」のしくみまで解説します。
言葉と論理の話

駅名についた「方角」、東西南北の付け方にルールはあるのか

JR京葉線には「西船橋」と「南船橋」という駅がありますが、地図で確認すると、南船橋は西船橋から見て東側にあります。駅名についた方角は、本当に方位を表しているのでしょうか。駅名の「方角」は、基準になる駅・地域から見た位置を示す駅名に付く方角は...
歴史と変遷の話

「県庁所在地」が県名と違う県はなぜあるのか — 廃藩置県後、「人心一新」のため県名だけ変えられた

神奈川県の県庁所在地は横浜市、兵庫県の県庁所在地は神戸市。学校の地理の授業で、「県名と県庁所在地名が違う」という組み合わせを覚えさせられた経験がある人は多いと思います。北海道・宮城県・神奈川県など、こうした”ズレ”のある都道府県は全国に18...