身近な食文化

社会と仕組みの話

和牛と国産牛は何が違うのか——品種で決まる名前と、育った場所で決まる名前

「和牛」と「国産牛」は、精肉コーナーで値段の違うもの同士として並んでいます。ところがこの二つは、比べ方そのものが噛み合っていません。和牛は牛の品種を指す言葉で、国産牛は牛が育った場所を指す言葉だからです。理屈のうえでは「和牛も国産牛の一種」...
言葉と論理の話

「肴(さかな)」の語源に魚は出てこない——「酒(さか)+菜(な)」が先にあった

「肴(さかな)」という字に、魚偏は入っていません。部首は「肉」です。酒の席に出るものを「さかな」と呼ぶのは、魚が多いからだと思われがちです。ところが、順番は逆でした。先にあったのは「酒(さか)」と「菜(な)」を足した言葉のほうで、そこには野...
身近な食文化

ホンビノス貝とハマグリはどう違うのか——名前も生まれも別の貝

スーパーの鮮魚コーナーで、ハマグリよりひとまわり大きい白っぽい貝を見かけたことはないでしょうか。それがホンビノス貝です。名前も見た目もハマグリに似ていますが、生まれた大陸も分類上の属も違う、まったく別の貝です。どこがどう違うのか。色・形・味...
身近な食文化

土用の丑の日にうなぎを食べるのはなぜか——平賀源内の宣伝説と、千年の夏バテ食

夏の盛りになると、スーパーにもうなぎ売り場が特設され、香ばしいにおいが漂います。きっかけは「土用の丑の日(どようのうしのひ)」。この日になると、多くの人がうなぎを買い求めます。でも、なぜよりによってこの日に、うなぎなのでしょうか。じつはそこ...
身近な食文化

日本の料理・洋食の起源と歴史 総まとめ【22品】

私たちが「当たり前」に食べている日本の料理や洋食。その多くは、海外から伝わった原型や、時代ごとの工夫を重ねて今の形になりました。このページでは「起源と歴史」シリーズのうち、和食・郷土料理と、日本で独自に育った洋食をまとめています。気になる一...
身近な食文化

たこ焼きの起源と歴史——1935年、大阪の一人の職人が完成させた名物

たこ焼きは、丸い専用の鉄板で生地とタコを焼き上げる大阪生まれの粉もの料理です。誕生したのは1935年で、明確な発祥の店と考案者が分かっている、比較的「歴史のはっきりした」B級グルメです。たこ焼きの歴史——年表たこ焼きがどのように生まれ、大阪...
身近な食文化

お好み焼きの起源と歴史——千利休の茶菓子から関西・広島の二大スタイルへ

お好み焼きは小麦粉の生地に好みの具材を混ぜて焼く「粉もの」料理です。そのルーツをたどると、安土桃山時代の茶菓子「麩の焼き(ふのやき)」にたどり着きます。関西と広島で異なるスタイルが育ったのも、お好み焼きの大きな特徴です。お好み焼きの歴史——...
身近な食文化

グラタンの起源と歴史——「おこげ」を意味する言葉がドリアを生むまで

グラタンはフランス発祥のオーブン料理で、表面に焼き色をつけて作ります。日本ではホワイトソースとマカロニを組み合わせた「マカロニグラタン」が定番ですが、フランス語の「グラタン」はもともと調理法を指す言葉で、料理名ではありませんでした。グラタン...
身近な食文化

ハヤシライスの起源と歴史——名前の由来をめぐる謎が残る洋食

ハヤシライスは薄切りの牛肉と玉ねぎをデミグラスソースで煮込み、ごはんにかけた料理です。カレーライスと並ぶ日本の洋食ですが、その名前の由来には複数の説があり、はっきりとした起源は今も特定されていません。ハヤシライスの歴史——年表ハヤシライスが...