言葉と論理の話

言葉と論理の話

天気雨を「狐の嫁入り」と呼ぶのはなぜか、夜の怪火とも同じ名前

「狐の嫁入り」という言葉には、まったく別の二つの顔があります。ひとつは、日が照っているのに雨が降る「天気雨」。もうひとつは、夜の山に無数の怪しい火がぽつぽつと連なって見える現象です。呼び名は同じでも、指しているものは昼と夜ほど違います。それ...
言葉と論理の話

「伯父」と「叔父」はどう違うのか、義理のおじはどちらを書く?

同じ「おじ」でも、父の兄なら「伯父」、父の弟なら「叔父」と書きます。読み方はどちらも変わらないのに、相手が親より年上か年下かで漢字が入れ替わる——親戚の続柄を書くときにふと手が止まる、あの使い分けです。じつはこの一文字の違いには、きょうだい...
言葉と論理の話

「ものもらい」は関西で「めばちこ」、呼び名は全国で何種類あるのか

まぶたの縁がぷっくり腫れて、まばたきのたびにゴロゴロする。あの目のできものを、あなたは何と呼ぶでしょうか。関東では「ものもらい」ですが、大阪や神戸の人に言うと「それ、めばちこやろ」と返ってくるはずです。同じひとつの病気なのに、日本全国では1...
言葉と論理の話

サラリーの語源はなぜ「塩」なのか、兵士は塩で給料をもらっていた?

毎月あたりまえに受け取る「サラリー(給料)」。この言葉をずっとさかのぼっていくと、意外にも「塩」にたどり着きます。よく聞くのは「古代ローマの兵士は塩で給料をもらっていた」という話ですが、実はこの部分は少しあやしい。言葉のルーツが塩なのは確か...
社会と仕組みの話

「®」「™」「©」は何が違うのか——似た記号が守る、別々のもの

商品のパッケージやロゴの右上に、小さな丸で囲まれた「®」。ホームページのいちばん下には「©」。どちらも数ミリの似たような記号ですが、守っているものはまるで違います。片方は「名前」を、もう片方は「作品」を指しているのです。さらに「™」まで混ざ...
言葉と論理の話

ひらがなとカタカナはなぜ2種類あるのか、両方残ったのはどうして?

日本語を書くとき、私たちは漢字・ひらがな・カタカナを、当たり前のように使い分けています。よく考えると、音を表す文字が2種類もあるのは、世界の言語のなかでもかなり珍しいことです。「あ」と「ア」、同じ音なのに、書き方が2通りある。なぜ、わざわざ...
言葉と論理の話

敬語はなぜこんなに複雑なのか、3種類が5種類に増えた千年の話

たとえば「行く」という一つの動詞。相手の動作なら「いらっしゃる」になります。自分の動作なら「伺う」や「参る」、ふつうに丁寧なら「行きます」。場面によって、何通りにも姿を変えるのです。同じ意味なのに、言い方がこれほど枝分かれする言語は、そう多...
言葉と論理の話

色の名前の語源、「カーキ」「セピア」「えんじ」はもともと何の言葉か

「カーキ」「セピア」「えんじ」——どれも色を表す言葉としてすっかり定着していますが、そのもとの意味を知っている人は多くありません。じつはカーキは「土埃(つちぼこり)」、セピアは「イカ」を指す言葉から来ています。言われてみれば不思議な、色の名...
言葉と論理の話

「いってきます」「ただいま」、日本語に往来のあいさつがあるのはなぜか

家を出るとき、私たちは「いってきます」と口にします。そして帰ってくれば「ただいま」。あまりに自然で、いちいち意味を考えることなどありません。ところが、あらためて並べてみると、これらの言葉はきれいな"対"になっています。「いってきます」には「...