からだと健康の科学

生きものの話

デンキウナギは自分だけ感電しない、電気はどこへ逃げている?

デンキウナギが自分の電気で倒れないのは、流れた電気の大半が体の中ではなく、まわりの水を回って戻っていくからです。発電器官は尾のほうに寄っていて、脳や心臓は反対の頭側に押し込まれています。おまけに一発の放電は2ミリ秒ほどで終わるので、自分の筋...
生きものの話

クラゲに脳や目はあるのか、24個の目で何を見ている?

クラゲに脳はありません。神経の細胞は体じゅうに網のように散らばっていて、命令を出す司令塔にあたる場所がないのです。ただし傘のふちには神経が輪になって集まっており、ここが脳の代わりに近い働きをしていると考えられています。一方の目は、多くのクラ...
生きものの話

カタツムリを触ると何が危ない?寄生虫の親はネズミの肺にいる

カタツムリを素手で触っても、それだけで寄生虫が皮膚から入りこむわけではありません。気をつけたいのは、手についた目に見えない幼虫が、指から口へ運ばれることです。カタツムリやナメクジの体には「広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)」という...
生きものの話

ナマコはなぜ内臓を吐くのか、皮は溶けるほど柔らかくなる

ナマコが内臓を吐き出すのは、敵に腸を差し出して、相手がそれに気を取られている間に逃げるためと考えられています。食卓でおなじみのマナマコの場合、腸の出口はお尻の側です。失った腸は15日ほどで消化の働きを取り戻し、45日ほどで元の状態に戻るとい...
生きものの話

タコの血はなぜ青いのか、3つの心臓はそれぞれ何をしている?

タコの血が青く見えるのは、酸素を運ぶ役目を「ヘモシアニン」という銅を含むたんぱく質が担っているからです。ヒトの血を赤くしているのは鉄を含むヘモグロビン。金属が鉄から銅に替わるだけで、酸素と結びついたときの色は赤から青に変わります。酸素を手放...
生きものの話

ハダカデバネズミはなぜ老いないのか、35グラムで40年生きる

ハダカデバネズミが老いないと言われるのは、年をとっても死ぬ確率が上がらないからです。ヒトもマウスも、大人になったあとは時間とともに死亡リスクが増えていきます。この小さなネズミでは、そのカーブがほとんど寝たままになります。体重は平均35グラム...
生きものの話

タツノオトシゴはなぜオスが出産するのか、卵はどう渡される?

タツノオトシゴは、オスの腹にある育児嚢(いくじのう)という袋の中で卵を育て、数週間後に稚魚を産み出します。卵そのものを作るのはメスのほうです。産卵管を伸ばしてオスの袋へ卵を送り込むと、あとの仕事はすべてオスに移ります。袋の中で受精させ、酸素...
生きものの話

コウモリはウイルスに強いのではない、体の中で何が起きている?

コウモリがウイルスを持っていても平気でいられるのは、強い力でウイルスを片づけているからではありません。感染そのものは起きていて、そのあと体が大騒ぎしない仕組みのほうが備わっている、というのが今の見方です。追い出す力ではなく、居座られても壊れ...
言葉と論理の話

つむじはなぜ渦を巻いているのか、日本人は右巻きと左巻きが半々

つむじは、おなかの中にいたころ、ふくらんでいく脳に頭の皮膚が外へ引っ張られてできた渦の中心だと考えられています。髪は頭皮から垂直に生えているわけではなく、少し斜めに寝た状態です。その傾きが引っ張られた向きにそろうと「毛の流れ」ができ、流れが...