教育のはなし

社会と仕組みの話

部活とサークルは何が違うのか、大学の同好会はどちら?

中学校と高校の部活動は、国が告示する学習指導要領に名前が書かれています。ところが大学のサークルのほうは、法令をどれだけ探しても「サークル」という語が見つかりません。放課後や空き時間に集まって同じようなことをしているのに、制度の上での立ち位置...
社会と仕組みの話

名札はなぜ右胸につけるのか、左胸の人は何が違う?

名札を右胸につけるか左胸につけるかを決めているのは、体の左右ではありません。基準になっているのは、その日着ている服の胸ポケットです。陸上自衛隊の通達は、名札の位置を「右胸ポケットの中央上端部から5ミリメートル」と書いています。学校が配る名札...
言葉と論理の話

日直の「直」とは何か——「まっすぐ」ではなく昼の勤め

「日直」の「直」は、「まっすぐ」という意味ではありません。千三百年ほど前の法令の注釈書に、昼の勤めを「直」、夜の勤めを「宿」と書き分ける一行が残っています。夜通しの当番が「宿直」になるのは、そのためです。教室の黒板の隅に名前が書かれるあの係...
社会と仕組みの話

卒業証書と卒業証明書は何が違うのか——左手が先の決まりはない

「卒業証書」と「卒業証明書」は、名前が一字違いなだけの別の書類です。前者は卒業式で一度だけ渡され、多くの学校では再発行されません。後者は申請すれば何度でも出てきます。式の練習で「左手を先に出して受け取る」と習った人もいるでしょう。ところが、...
言葉と論理の話

学ランの「ラン」とは何か——学校ではなく的屋の隠語から来た

「学ラン」の「ラン」は、オランダの「ラン」です。ここまでは、たいていの解説が一致しています。食い違うのは、そのオランダがどんな道すじで「ラン」になったのか。国語辞典を引くと、学校とも学問とも縁のない出どころが書いてあります。舶来の反物や洋服...
モノと道具の話

学校でなぜリコーダーを習うのか、3年生から始まるのはどうして?

小学校の学習指導要領に、「リコーダーを使いなさい」という一文はありません。書かれているのは、第3学年と第4学年で取り上げる旋律楽器について「リコーダーや鍵盤楽器、和楽器などの中から児童や学校の実態を考慮して選択すること」という一文だけです。...
歴史と変遷の話

校歌は誰が作るのか——1945年まで文部省の認可が要った

校歌は、学校が思い立てば作れる歌ではありませんでした。1945年まで、新しい校歌を定めるには作詞者名・作曲者名・歌詞・楽譜、さらに「歌詞の説明」を添えて文部省へ申請する必要がありました。認可を受けて、はじめて正式な校歌として認められたとされ...
文化と価値観の話

卒業式でなぜ袴をはくのか、明治の女学生には毎日の通学着だった

卒業式で見かける袴は、もともと式のための晴れ着ではありませんでした。明治の女学生が毎日はいて学校に通っていた、ふだんの通学着です。では、なぜ日常の服が年に一度の装いになったのでしょうか。そこには百三十年ほどのあいだに起きた三つの入れ替わりが...
教育と学びの話

運動会はなぜ日本独特なのか、海軍の訓練と村祭りが合わさってできた

全校の児童が同じプログラムに沿って一日を過ごし、入場行進と団体演技があり、校庭の外周には保護者が場所を取る。日本で運動会と呼ばれている行事のこの形は、海外の学校ではほとんど見かけません。百科事典でも「近代日本独特の体育的行事」と説明されてい...