ことばと論理

言葉と論理の話

傘の「ろくろ」はどこにある部品か、石突は何を突く名前?

傘の「ろくろ」は、傘の骨を中棒(なかぼう)に束ねている丸い部品です。傘を開くと骨の根元が一点に集まっている天井の中心、そしてその少し下で開閉のときに上下へすべる輪。この二つがろくろで、上にあるほうを上ろくろ、下にあるほうを下ろくろと呼び分け...
文化と価値観の話

雪駄は草履の一種だった、下駄・草鞋とはどこが違う?

四つを分けているのは、足を載せる台の素材と、その台を足に留める方法です。下駄は木の台に歯がついたもの、草履は歯のない平らな台に鼻緒(はなお)をすげたもの、草鞋(わらじ)は藁(わら)を編んで紐で足に結びつけたもの。そして雪駄(せった)は、竹皮...
言葉と論理の話

提灯と行灯は何が違うのか、あんどんも昔は持ち歩いていた

提灯(ちょうちん)は持ち歩くための灯り、行灯(あんどん)は置いて使う灯りです。分かれ目は中の火にあります。提灯は固形の蝋燭(ろうそく)を立て、行灯は油を張った皿に灯心を浸して燃やしました。液体の油は傾ければこぼれるので、行灯は水平な場所から...
モノと道具の話

ラムネにビー玉が入っているのはなぜか、「ビー」は何の略?

ビー玉の「ビー」は、ポルトガル語でガラスを指す「ビードロ(vidro)」の略。これが今のところいちばん有力な見方です。よく語られる「規格外のB級品だからB玉」という話のほうは、1990年より前にさかのぼれる文献が見あたらず、あとから作られた...
言葉と論理の話

ゲシュタルト崩壊は目の疲れではない、では何が弱っているのか

同じ漢字をじっと見つめていると、線の集まりがほどけて、それが何という字だったのか急にわからなくなる。この現象はゲシュタルト崩壊と呼ばれます。このとき弱っているのは、目ではありません。バラバラになった部品はちゃんと見えているからです。抜け落ち...
言葉と論理の話

有名な慣用句30選、油を売るはどこで油を売っていたのか

「油を売る」の油は、江戸時代に売り歩かれていた髪油のことです。髪油の行商人が客を相手に世間話をしながら商っていたところから、仕事の途中で無駄話をして怠けることを指すようになりました。用例は川柳集『柳多留拾遺』(1801年)にあり、二百年以上...
文化と価値観の話

有名なことわざ30選、情けは人の為ならずは誰のため?

「情けは人の為ならず」は、情けをかけるとその人のためにならない、という意味ではありません。人にかけた情けは巡り巡って、よい報いとなって自分に返ってくる。これが本来の意味です。文化庁の国語に関する世論調査では、本来の意味で理解している人と逆の...
言葉と論理の話

おしゃれな四字熟語30選、花鳥風月や月下氷人などの意味と起源

四字熟語を「おしゃれ」と感じるとき、多くは字面の作りに理由があります。花と鳥、風と月というように、自然の景物を二つずつ組にして並べた対句の形。これが四字のなかに余白を生み、意味を説明しきらないまま景色だけを残していきます。音も効いています。...
言葉と論理の話

かっこいい四字熟語30選、不撓不屈や獅子奮迅などの意味と起源

四字熟語を「かっこいい」と感じるとき、そこには二つの共通点があります。ひとつは音の強さ。カ行やタ行の破裂音が並ぶと、口に出したときに芯が通って聞こえる。もうひとつは意味の一貫性で、四字のあいだに迷いがなく、ひとつの態度を言い切っているものほ...