社会と仕組みの話

社会と仕組みの話

首都が3つある国と、首都を一つも決めていない国——世界の首都はどうやって決まるのか

オーストラリアの憲法には、首都をどこに置くかではなく、どこに置いてはいけないかが書かれています。ニューサウスウェールズ州の中であること。そしてシドニーから100マイル(約160キロ)以上離れていること。この条件を満たす牧草地の一角に、あとか...
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カナダとアメリカの国境は、緯度49度から最大810メートルずれている——正しいのは、ずれたほうの線

北アメリカ大陸を横切るカナダとアメリカの国境は、約2,030キロにわたって北緯49度をなぞる一本の直線です。ところが地面に立っている標石をたどると、線は本当の北緯49度から南へ北へと小刻みに外れていきます。そのずれは最大で810メートル。1...
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道路の白いひし形は、信号のない横断歩道の予告——「50メートルと30メートル」は規定の書き方と違う

道路に白く描かれた大きなひし形は、「この先に横断歩道か自転車横断帯があります」という予告です。運転免許を持つ人なら一度は習っているはずの標示ですが、意味を答えられない人のほうが多いという調査結果が、いくつもの県で報告されました。広く語られて...
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横断歩道の白線は、すきまも同じ45センチ——枠が消えた1992年、そのすきまが倍になった2024年

横断歩道の白線は、線の幅も、線と線のすきまも45センチで揃っています。塗ってある部分と塗っていない部分が同じ寸法なので、あの縞は等間隔に見えるわけです。自動車安全運転センターが2023年度に行った実験では、参加者の3割近くが「白線と間隔が同...
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「クビ」はどこから来た言い方か——江戸時代は「暇を出す」と言っていた

勤め先をやめさせられることを「クビになる」と言います。打ち首の刑からきた言い方だと説明されることが多い言葉です。ところが辞書で古い用例をたどると、少し違う景色が見えてきます。江戸時代に奉公人をやめさせることは、ふつう「暇(ひま)を出す」と言...
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ホチキスはなぜ左上に留めるのか——書類の左端20ミリは、はじめから空けてある

横書きの書類はホチキスを左上に、縦書きの書類は右上に留めます。考える前に手がそう動く、という人も多いはずです。この位置は、誰かの好みで広まった作法ではありません。紙の側に「ここを留めてほしい」という空白があらかじめ確保されていて、ホチキスは...
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和牛と国産牛は何が違うのか——品種で決まる名前と、育った場所で決まる名前

「和牛」と「国産牛」は、精肉コーナーで値段の違うもの同士として並んでいます。ところがこの二つは、比べ方そのものが噛み合っていません。和牛は牛の品種を指す言葉で、国産牛は牛が育った場所を指す言葉だからです。理屈のうえでは「和牛も国産牛の一種」...
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「交番」はなぜ世界で「KOBAN」と呼ばれるのか——建物ではなく仕組みごと輸出された

ブラジル最大の都市サンパウロの街角には、「KOBAN」と書かれた小さな建物が立っています。ポルトガル語でも英語でもなく、日本語をそのままローマ字にした五文字です。日本の交番には「police box」というきちんとした英訳があります。それで...
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信号機の「通りゃんせ」が減っているのは、曲では『方向』が伝わらないから

横断歩道で流れていた「通りゃんせ」や「故郷の空」。あの音が、いつの間にか「ピヨピヨ」や「カッコー」に置き換わっています。理由は音楽の好みが変わったからではありません。メロディーには、目の不自由な人がいちばん知りたい情報――「どちらへ渡ればい...