からだの話

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血液型はもともとA・B・Cだった——「O」の名前が決まるまでの28年

1901年に発表された最初の論文に、O型という言葉は出てきません。そこに並んでいたのは、A型・B型・C型の三つでした。いま私たちが当たり前に使っているA・B・AB・Oという四文字は、発見された瞬間に決まったものではありません。三番目の型が改...
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くせ毛がうねるのは毛穴の形だけではない——1本の中の、硬い側と柔らかい側

くせ毛のうねりは、髪の内側で起きています。1本の毛の中に、水を含みやすい細胞と含みにくい細胞が片寄って並んでいます。その差が毛をたわませているのです。「毛穴が曲がっているからうねる」という説明もよく耳にします。それも一部は当たっているのです...
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寝言は3人に2人が経験する——病気ではないが、放っておけない寝言もある

夜中に、隣で眠っている人が急にはっきりした声で「ちがう」と言う。朝になって本人にたずねても、まったく覚えていない。この寝言という現象は、睡眠障害の国際的な分類では病気の欄に置かれていません。単独で見られる正常範囲の症状として扱われています。...
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人間だけが9割そろって右利き——利き手はおなかの中で決まりはじめる

ネコにもチンパンジーにも、使いやすい前足はあります。ただ、群れのほとんどが同じ側にそろってしまうのは人間だけです。決まる時期はいつなのか。決めているのは何か。そして、なぜ右ばかりなのでしょう。この三つは別々の問いで、わかっている度合いもずい...
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金縛りで動けないのは、体が毎晩かけているブレーキ——脳だけが先に目を覚ました数分間

金縛りの最中、体は眠っていて、脳だけが目を覚ましています。まぶたは開き、部屋の様子も見えている。それでも腕は上がらず、声も出ません。この数分間に起きているのは、レム睡眠のあいだ全身にかかっているブレーキが、意識だけ戻ったあとも外れずに残って...
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「男女で脳が違う」は本当か——平均の差はあっても、脳は二種類に分かれない

男性の脳と女性の脳は、平均するとたしかに大きさが違います。男性のほうが1割ほど大きい。けれども、そこから先の「だから考え方が違う」という説明は、この40年の研究でほとんど支持されなくなりました。脳梁(のうりょう)が太いから女性は察しがいい。...
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インフルエンザと風邪は何が違うのか——「風邪」のほうは病名ではない

「風邪」と「インフルエンザ」を並べて比べようとすると、入口で小さくつまずきます。インフルエンザは原因ウイルスの名前がそのまま病名になっているのに、風邪のほうは特定の病気を指す名前ではないからです。風邪は、鼻やのどに起きた急性の炎症をひとまと...
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冷や汗はなぜ出るのか——冷えているのは汗ではなく皮膚のほう

「冷や汗」と言いますが、出てきた汗そのものが冷たいわけではありません。汗は体の中でつくられて出てくるものなので、温度はおおむね体温なみ。出どころの汗腺も、夏の日に流れるあの汗と同じ種類です。冷たいのは、汗ではなく汗をかいた皮膚のほうでした。...
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いびきはなぜ自分では聞こえないのか——耳は聞いている、脳が知らせないだけ

隣で寝ている人には一晩じゅう聞こえていた音が、出している本人にはひとつも届いていません。これほど聞き手と出し手で受け取り方の食い違う音も、そうはありません。MSDマニュアル家庭版も「いびきをかく人は、誰かに教えられない限り、自分で気づくこと...