世界の文化雑学

歴史と変遷の話

誕生日を毎年祝う習慣はいつからか、日本では長く天皇だけだった

日本で毎年の誕生日を祝ってもらえる人は、長いあいだ一人しかいませんでした。天皇です。ほかの人が年をとるのは元日で、しかも全員いっしょでした。ケーキを出す。ろうそくを立てる。吹き消して願い事をする。歌をうたう。この一式が普通の家庭に届いたのは...
言葉と論理の話

乾杯のマナーは国でどう違うのか——水で乾杯しない国

乾杯でグラスを合わせる理由は、実のところ分かっていません。毒を盛られていないと確かめるためだ、という説明を聞いたことがあるかもしれません。あれは後から作られた話とされ、いくつもの検証で根拠のなさが指摘されています。ところが妙なもので、「グラ...
言葉と論理の話

NIPPONとJAPANはなぜ使い分けるのか、切手と旅券で違うわけ

郵便切手の隅には「NIPPON」と印刷されています。ところがパスポートの表紙に金色で押されているのは「JAPAN」です。どちらも同じ国を指しているのに、綴りがまるで違います。この食い違いは、うっかり揃え忘れたわけではありません。「NIPPO...
社会と仕組みの話

世界の首都はどうやって決まるのか、首都が3つある国とは?

オーストラリアの憲法には、首都をどこに置くかではなく、どこに置いてはいけないかが書かれています。ニューサウスウェールズ州の中であること。そしてシドニーから100マイル(約160キロ)以上離れていること。この条件を満たす牧草地の一角に、あとか...
社会と仕組みの話

カナダとアメリカの国境はなぜ一直線なのか、地面ではどうなっている?

北アメリカ大陸を横切るカナダとアメリカの国境は、約2,030キロにわたって北緯49度をなぞる一本の直線です。ところが地面に立っている標石をたどると、線は本当の北緯49度から南へ北へと小刻みに外れていきます。そのずれは最大で810メートル。1...
言葉と論理の話

ミドルネームとは何か、日本にないのはなぜ?

ミドルネームは、姓と名に続く三つ目の名前ではありません。英語圏の名前は「与えられた名(given name)」と「受け継いだ姓(surname)」の二種類でできていて、ミドルネームは前者の仲間です。ファーストネームの相棒であって、姓と並ぶ独...
言葉と論理の話

舌打ちで「いいえ」を意味する国がある、日本と何が違うのか

舌を上あごに当てて鳴らす「チッ」という音は、世界の少なくない地域で「いいえ」という返事に使われています。日本では不快さのしるしとして受け取られるあの音が、地中海の向こう側では会話のふつうの部品として働いているのです。しかも話は「同じ動作でも...
言葉と論理の話

「タメ口」の「タメ」とは何か、もとは賭け事の言葉だった

「タメ口」の「タメ」は、もともとサイコロの目を指す言葉だったとされます。二つのサイコロを振って同じ数字が並ぶ、あのゾロ目のことです。賭場で使われていた符丁が、どうして「敬語を使わない話し方」の名前になったのでしょう。賭博の隠語から不良少年の...
言葉と論理の話

本命や対抗や大穴はどこから来た言葉か、競馬新聞から選挙に渡った

「本命」「対抗」「大穴」「ダークホース」。選挙の開票速報で当たり前のように流れるこれらの言葉は、たどっていくとほとんどが競馬場と競馬新聞にたどり着きます。政治の言葉でもスポーツの言葉でもなく、馬券を買う人たちの言葉が、いつのまにかニュースの...