言葉と論理の話

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トルコ石はトルコで採れない——産地はペルシャ、名前だけがトルコを通った

トルコ石は、トルコでは採れません。青と緑のあいだを揺れるあの石の主な産地は、古くはペルシャと呼ばれた現在のイランです。ではなぜ「トルコの石」という名前がついたのでしょうか。鍵になるのは産地ではなく、ヨーロッパへ運ばれた「通り道」のほうです。...
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電力の「ワット」は人の名前だった——「馬力」を考えた本人が、単位の名になるまで

電子レンジの「600W」、ドライヤーの「1200W」。この W は、スコットランドの技術者ジェームズ・ワット(1736〜1819年)の名字です。しかも、話には続きがあります。いま自動車のカタログに残っている「馬力」という単位を考え出したのも...
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ドル記号「$」はなぜSに線が入っているのか——「ドル」ではなく「ペソ」から生まれたという説

「$」という記号を見て、多くの人は「ドル」を思い浮かべます。ところが、この縦線の入ったSがどこから来たのかは、じつははっきり分かっていません。もっとも有力とされるのは、「ドル」ではなくスペインの通貨「ペソ」を略した記号が崩れて生まれた、とい...
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「上履き」か「上靴」か——学校での呼び方が地域で違う

学校の下駄箱で履き替えた、白い布の靴。あなたはあれを「上履き」と呼びましたか、それとも「上靴」でしたか。同じ一足を指す言葉なのに、全国では呼び名がきれいに割れています。「うわばき」「うわぐつ」だけではありません。「ズック」「バレーシューズ」...
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「虫の知らせ」「腹の虫」——日本語に「虫」の言葉が多いのはなぜか

「虫の知らせ」で胸がざわつき、「腹の虫」が治まらずに腹を立て、「虫の居所が悪い」と不機嫌になる。日本語には、まるで体の中に小さな虫が棲んでいて、その虫が気分や体調を左右しているかのような言い回しがたくさんあります。なぜ日本語には「虫」を使っ...
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「お花摘み」「キジ撃ち」が山でトイレを指すのはなぜか——猟と花に見立てた登山の隠語

山を歩いていて仲間が「ちょっとお花摘みに」と言って草むらへ消えていく。優雅な響きですが、これは登山で「トイレに行ってくる」を指す隠語です。女性なら「お花摘み」、男性なら「キジ撃ち」。花や猟という、トイレとはおよそ縁のなさそうな言葉が、なぜ用...
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電車の「ダイヤ」はダイヤモンドではない——「ダイヤグラム」を縮めた言葉

「ダイヤが乱れております」——駅のアナウンスで毎日のように流れるこの「ダイヤ」は、宝石のダイヤモンドとも、トランプの◇とも関係がありません。正体は「ダイヤグラム」、つまり英語の diagram(図表)を縮めた言葉です。横長の一枚の紙に、その...
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「キセル乗車」はなぜキセルなのか——煙管の「両端だけ金属」になぞらえた言葉

電車の不正乗車を「キセル」と呼ぶのは、タバコを吸う道具の煙管(きせる)から来ています。煙管は両端が金属で、あいだの管は竹などでできています。その「両端だけ金属」という形が、乗り降りのときだけ運賃を払って途中の区間をごまかす手口とそっくりだっ...
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天気雨を「狐の嫁入り」と呼ぶのはなぜか——狐の化かしと、世界の「動物の結婚式」

「狐の嫁入り」という言葉には、まったく別の二つの顔があります。ひとつは、日が照っているのに雨が降る「天気雨」。もうひとつは、夜の山に無数の怪しい火がぽつぽつと連なって見える現象です。呼び名は同じでも、指しているものは昼と夜ほど違います。それ...