雑学・教養

身近な科学の話

方位磁石はなぜ北を指すのか——地球という大きな磁石

方位磁石の赤い針が、いつも同じ方向でぴたりと止まる。あれは、地球そのものが巨大な磁石になっているからです。ただし少しあまのじゃくな話で、北極のあたりにあるのは磁石の「N極」ではなく「S極」。異なる極どうしは引き合うので、針のN極が北へ引き寄...
からだの話

鼻をつまみ続けると鼻は高くなるのか——むしろ、年をとると低くなる

「鼻を洗濯バサミではさむと高くなる」「毎日つまんでいれば鼻筋が通る」。子どものころ、そんな話を聞いて試した人は少なくないはずです。けれど大人がいくら鼻をつまんでも、鼻が高くなることはありません。それどころか人の鼻は、年を重ねるほど低くなって...
からだの話

へそはなぜ残るのか——へその緒が取れたあと

おへそは、赤ちゃんのときにお母さんとつながっていた「へその緒」が取れたあとに残る、傷あとです。うっかり作った切り傷やすり傷はやがて消えるのに、へそだけは一生消えません。この一見ふしぎな跡が、なぜ体の真ん中に残り続けるのか。取れてから治るまで...
身近な心理と行動の話

あくびはなぜ人にうつるのか——「共感」との関係

目の前の人があくびをすると、つられて自分もあくびが出てしまう。この「伝染するあくび」は、見たときだけに起きるのではありません。あくびの音を聞いたときや文章を読んだとき、さらには「あくび」について考えただけでも誘発されることがあります。じつは...
からだの話

ランゲルハンス島はなぜ「島」と呼ばれるのか——膵臓に浮かぶ細胞の島

健康診断や糖尿病の説明で「ランゲルハンス島」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。海にも地図にも出てこないのに、なぜか「島」と呼ばれる体の一部です。答えを先に言うと——顕微鏡で膵臓(すいぞう)をのぞいたとき、まわりと違う細胞のかたま...
日本の地理と自然

川の「右岸・左岸」はどっちから見て右なのか——上流を背に、下流を向いて決める

天気予報やハザードマップで「○○川の右岸で……」と聞いて、どちらが右岸なのか一瞬迷った経験はないでしょうか。答えははっきり決まっています。川の流れる方向、つまり上流から下流を向いて右側が右岸、左側が左岸です。自分が立っている場所ではなく、川...
社会と仕組みの話

信号機の「通りゃんせ」が減っているのは、曲では『方向』が伝わらないから

横断歩道で流れていた「通りゃんせ」や「故郷の空」。あの音が、いつの間にか「ピヨピヨ」や「カッコー」に置き換わっています。理由は音楽の好みが変わったからではありません。メロディーには、目の不自由な人がいちばん知りたい情報――「どちらへ渡ればい...
社会と仕組みの話

雪国の信号機はなぜ「縦型」なのか——雪が乗る「棚」を減らすかたち

雪の多い地域の信号機が縦に並んでいるのは、雪の乗る面積をできるだけ小さくするためです。横に長い信号機は、上面が三つ分ならんだ「棚」のようなもの。そこに雪が積もれば灯りは隠れ、重みは支柱まで届きます。ただし、話は「縦にすれば解決」で終わりませ...
日本の地理と自然

「何メートルから山」という決まりはない——山と丘の違い

日本の地図をつくっている国土地理院は、「山」を定義していません。何メートル以上なら山、それ未満なら丘、という線引きは公式には存在しないのです。そのため日本には、標高3メートルの「山」もあれば、標高1,000メートル地点にある「丘」もあります...