雑学・教養

言葉と論理の話

「相槌を打つ」の槌はどんな槌か、なぜ聞く側が打つ?

「相槌を打つ」の槌は、鍛冶場で使う本物の槌のことです。師匠が槌を打ち、その合間に弟子がもう一本の槌を入れる。この二人がかりの打ち方を相槌と呼びました。話を聞く側が「打つ」と言われるのは、合図を受けて槌を入れるのが主役ではないほうの役目だった...
言葉と論理の話

「図星」の星はどこの星なのか、鍼の急所も図星と呼ばれた

図星は、弓の的の真ん中に描かれた黒い丸のことです。弓道で使う「星的(ほしまと)」は白い的で、その中心に黒い円がひとつだけ置かれます。この黒丸を「星」と呼び、狙って射抜く一点だったところから、相手の思惑をぴたりと言い当てる意味に広がりました。...
言葉と論理の話

「うだつが上がらない」のうだつは、家のどこにあるのか

うだつは、町家(まちや)の屋根の両端で一段高くなっている小さな壁のことです。隣の家との境目に立ち、上には小さな屋根と瓦が載っています。もとは、隣から燃え移る火を止めるための壁でした。ただし土を塗り重ねて漆喰(しっくい)で仕上げ、瓦まで葺くと...
言葉と論理の話

「十八番」をなぜ「おはこ」と読むのか、箱には何が入っていた?

「十八番」を「おはこ」と読む理由として、いちばんよく挙げられるのは箱の話です。歌舞伎の市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)家が、家に伝わる十八の演目の台本を箱へ入れて大切にしまっていた。そこから来た読み方だとされています。ただし、これで決ま...
言葉と論理の話

背広の語源はどこにあるのか、法令には今も「背広型」とある

「背広」という言葉がどこから来たのかは、いまも決まっていません。国語辞典を開くと語源の欄に説がいくつも並んでいて、辞典のほうがどれか一つに決めていないのです。ロンドンの洋服屋街サヴィル・ロウ・市民服を意味する英語・羊毛の産地・ずんどうの上着...
教育と学びの話

部活とサークルは何が違うのか、大学の同好会はどちら?

中学校と高校の部活動は、国が告示する学習指導要領に名前が書かれています。ところが大学のサークルのほうは、法令をどれだけ探しても「サークル」という語が見つかりません。放課後や空き時間に集まって同じようなことをしているのに、制度の上での立ち位置...
社会と仕組みの話

ポテトチップスかどうかで税金が変わる、プリングルズが裁判になったわけ

イギリスでは、プリングルズが「ポテトチップスかどうか」をめぐって、税務当局とメーカーが3つの裁判所で争いました。ポテトチップスなら税金がかかり、そうでなければかかりません。2009年5月に控訴院(こうそいん)は「ポテトチップスに似ていて、じ...
社会と仕組みの話

子どもが蹴ったボールでけが、親の責任はどこまで?

子どもが遊んでいて、うっかり人にけがをさせてしまったら、親はどこまで責任を負うのでしょうか。この問いに最高裁判所がはっきり答えた裁判があります。きっかけは、小学生が校庭で蹴った一つのサッカーボールでした。ボールは道路に転がり出て、バイクで通...
社会と仕組みの話

名札はなぜ右胸につけるのか、左胸の人は何が違う?

名札を右胸につけるか左胸につけるかを決めているのは、体の左右ではありません。基準になっているのは、その日着ている服の胸ポケットです。陸上自衛隊の通達は、名札の位置を「右胸ポケットの中央上端部から5ミリメートル」と書いています。学校が配る名札...