雑学・教養

文化と価値観の話

「君が代」の「さざれ石」は実在する——小石が本当に岩になるまで

「さざれ石」は、歌のなかだけに出てくる想像上の石ではありません。小さな石が長い時間をかけて固まり、ひとかたまりの巨岩になったものが、実際に岐阜県の山あいに残っています。国の歌に詠まれた石として、各地の神社の境内に置かれてもいます。ただし「こ...
言葉と論理の話

トルコ石はトルコで採れない——産地はペルシャ、名前だけがトルコを通った

トルコ石は、トルコでは採れません。青と緑のあいだを揺れるあの石の主な産地は、古くはペルシャと呼ばれた現在のイランです。ではなぜ「トルコの石」という名前がついたのでしょうか。鍵になるのは産地ではなく、ヨーロッパへ運ばれた「通り道」のほうです。...
社会と仕組みの話

切手のふちがギザギザなのはなぜか——「目打ち」のしくみ

切手のふちのギザギザは、デザインではありません。あれは「穴を開けた跡」です。もともと切手はシートで印刷されていて、1枚ずつちぎり取るために、あらかじめ小さな穴が並べて開けられています。その穴の列が目打(めうち)です。答えとしては、これでほぼ...
文化と価値観の話

「ねぶた」と「ねぷた」は何が違うのか——青森は人形、弘前は扇になった理由

「ねぶた」と「ねぷた」。濁点があるかないか、たったそれだけの差は、もとをたどれば津軽弁の訛(なま)りにすぎません。ところが青森市では見上げるほど大きな武者人形が、弘前市では扇の形をした灯籠が街を練り歩きます。同じ根から生まれた夏祭りが、市ご...
言葉と論理の話

電力の「ワット」は人の名前だった——「馬力」を考えた本人が、単位の名になるまで

電子レンジの「600W」、ドライヤーの「1200W」。この W は、スコットランドの技術者ジェームズ・ワット(1736〜1819年)の名字です。しかも、話には続きがあります。いま自動車のカタログに残っている「馬力」という単位を考え出したのも...
言葉と論理の話

ドル記号「$」はなぜSに線が入っているのか——「ドル」ではなく「ペソ」から生まれたという説

「$」という記号を見て、多くの人は「ドル」を思い浮かべます。ところが、この縦線の入ったSがどこから来たのかは、じつははっきり分かっていません。もっとも有力とされるのは、「ドル」ではなくスペインの通貨「ペソ」を略した記号が崩れて生まれた、とい...
からだの話

血が鉄の味・匂いがするのはなぜか——舌も鼻も「鉄そのもの」は感じていない

指を軽く切って血をなめると、つんとした「鉄の味」がします。鼻を近づければ、どこか金属くさい匂いも立ちます。ところが、その味も匂いも、じつは舌や鼻が「鉄そのもの」をとらえたものではありません。血の中に鉄があるのは本当なのに、私たちが感じている...
言葉と論理の話

「上履き」か「上靴」か——学校での呼び方が地域で違う

学校の下駄箱で履き替えた、白い布の靴。あなたはあれを「上履き」と呼びましたか、それとも「上靴」でしたか。同じ一足を指す言葉なのに、全国では呼び名がきれいに割れています。「うわばき」「うわぐつ」だけではありません。「ズック」「バレーシューズ」...
からだの話

髪の毛だけがどんどん伸びるのはなぜか——毛の「伸びる期間」

髪の毛は、切らずに放っておけば腰の高さまで伸びていきます。ところが眉毛やまつげは、一度も切らないのに、いつも同じくらいの長さで止まっています。同じ「毛」なのに、なぜこれほど差が出るのでしょうか。答えは「伸びる力」の差ではありません。毛が伸び...