言葉と論理の話

テニスの点数はなぜ「15・30・40」と数えるのか

0点を「ラブ」と呼び、1点取れば15。次の2点目で30、そして3点目だけが40です。テニスのスコアは数の増え方も呼び名も、ほかの球技とまるで違っています。1点ずつ数えれば済むところを、なぜこんな飛び飛びの数列にしたのでしょうか。しかも15・...
暮らしの知恵

「単純温泉」は何が“単純”なのか——泉質の分類

「単純温泉」の「単純」は、成分の乏しい安っぽい湯という意味ではありません。温泉に溶けている物質の総量が、ある基準に届かないというだけの話です。中身が単純なのではなく、数字が控えめ。ここを取り違えると、隠れた名湯を「ただのお湯」と読み違えてし...
身近な食文化

「肴(さかな)」の語源に魚は出てこない——「酒(さか)+菜(な)」が先にあった

「肴(さかな)」という字に、魚偏は入っていません。部首は「肉」です。酒の席に出るものを「さかな」と呼ぶのは、魚が多いからだと思われがちです。ところが、順番は逆でした。先にあったのは「酒(さか)」と「菜(な)」を足した言葉のほうで、そこには野...
生きものの話

蜂はなぜ黒い服や髪を攻撃するのか——天敵「クマの色」に反応している

夏の草むしりや山歩きで、頭のまわりをハチにしつこく飛ばれた——そんな経験はないでしょうか。とくにスズメバチは、黒っぽい服や髪の毛をめがけて寄ってくることが知られています。その理由をたどると、ハチの「目の見え方」と、彼らがいちばん恐れる天敵の...
生きものの話

シロアリと黒アリは何が違うのか——シロアリは「アリ」ではない

白っぽいのがシロアリ、黒いのがクロアリ。名前も見た目もそう思わせますが、この二匹は「色違いの同じ虫」ではありません。シロアリは、生きものの分類でいえばアリよりもゴキブリに近い、まったくの別系統です。名前に「アリ」と付いているだけで、正体はか...
身近な食文化

ホンビノス貝とハマグリはどう違うのか——名前も生まれも別の貝

スーパーの鮮魚コーナーで、ハマグリよりひとまわり大きい白っぽい貝を見かけたことはないでしょうか。それがホンビノス貝です。名前も見た目もハマグリに似ていますが、生まれた大陸も分類上の属も違う、まったく別の貝です。どこがどう違うのか。色・形・味...
言葉と論理の話

星の名前の語源——スバルは日本語、シリウスはギリシャ語、ベテルギウスはアラビア語

冬の夜に赤くともるベテルギウス、青白く輝くシリウス、小さく寄り集まったスバル。どれも一度は耳にした星の名前ですが、その出どころをたどると、生まれた土地も言葉もまるでばらばらです。スバルは日本語、シリウスはギリシャ語、ベテルギウスはアラビア語...
モノと道具の話

ボタン電池「CR2032」の数字は何を表すのか——左から読むとサイズと中身がわかる

テレビのリモコンや体温計、車のスマートキーを開けると出てくる、コイン形の小さな電池。その表面に刻まれた「CR2032」という文字列は、メーカーが適当に振った製品番号ではありません。左から順に読んでいくと、電池の中身・形・大きさが、そのまま書...
身近な科学の話

方位磁石はなぜ北を指すのか——地球という大きな磁石

方位磁石の赤い針が、いつも同じ方向でぴたりと止まる。あれは、地球そのものが巨大な磁石になっているからです。ただし少しあまのじゃくな話で、北極のあたりにあるのは磁石の「N極」ではなく「S極」。異なる極どうしは引き合うので、針のN極が北へ引き寄...