歴史と変遷の話

サーカスの発祥は古代ローマではない、テントが丸いのはなぜ?

サーカスの丸いテントは、古代ローマの円形の競技場から受け継いだものではありません。受け継いだのは名前だけです。ラテン語のキルクス(circus)は「輪」を意味し、その語がイギリスで生まれた新しい見世物に貼りつきました。テントが丸いのは、中の...
モノと道具の話

ヨーヨーの発祥はどこの国か、武器だった説は玩具会社が広めた

ヨーヨーの発祥を一つの国に決めることは、今のところできません。いちばん古い証拠が残っているのは古代ギリシャで、紀元前440年ごろの壺に、ヨーヨーで遊ぶ少年が描かれています。ただし今わたしたちが手にする「糸の先で空回りし、しゃくると戻ってくる...
モノと道具の話

傘の「ろくろ」はどこにある部品か、石突は何を突く名前?

傘の「ろくろ」は、傘の骨を中棒(なかぼう)に束ねている丸い部品です。傘を開くと骨の根元が一点に集まっている天井の中心、そしてその少し下で開閉のときに上下へすべる輪。この二つがろくろで、上にあるほうを上ろくろ、下にあるほうを下ろくろと呼び分け...
文化と価値観の話

雪駄は草履の一種だった、下駄・草鞋とはどこが違う?

四つを分けているのは、足を載せる台の素材と、その台を足に留める方法です。下駄は木の台に歯がついたもの、草履は歯のない平らな台に鼻緒(はなお)をすげたもの、草鞋(わらじ)は藁(わら)を編んで紐で足に結びつけたもの。そして雪駄(せった)は、竹皮...
言葉と論理の話

提灯と行灯は何が違うのか、あんどんも昔は持ち歩いていた

提灯(ちょうちん)は持ち歩くための灯り、行灯(あんどん)は置いて使う灯りです。分かれ目は中の火にあります。提灯は固形の蝋燭(ろうそく)を立て、行灯は油を張った皿に灯心を浸して燃やしました。液体の油は傾ければこぼれるので、行灯は水平な場所から...
言葉と論理の話

ラムネにビー玉が入っているのはなぜか、「ビー」は何の略?

ビー玉の「ビー」は、ポルトガル語でガラスを指す「ビードロ(vidro)」の略。これが今のところいちばん有力な見方です。よく語られる「規格外のB級品だからB玉」という話のほうは、1990年より前にさかのぼれる文献が見あたらず、あとから作られた...
身近な心理と行動の話

カリギュラ効果とは何か、もとの映画は本当に上映禁止だった?

カリギュラ効果とは、禁止されたり制限されたりすると、かえってその行為への関心や欲求が強まる現象をさす言葉です。ただしこれは日本で広まった通称で、心理学の正式な用語ではありません。学問のほうで同じ現象を扱うときに使われるのは、1966年にアメ...
言葉と論理の話

ゲシュタルト崩壊は目の疲れではない、では何が弱っているのか

同じ漢字をじっと見つめていると、線の集まりがほどけて、それが何という字だったのか急にわからなくなる。この現象はゲシュタルト崩壊と呼ばれます。このとき弱っているのは、目ではありません。バラバラになった部品はちゃんと見えているからです。抜け落ち...
歴史と変遷の話

お年玉はなぜ子どもがもらうのか、江戸の年玉は貝杓子や鼠半紙

お年玉のもとは、お金ではなく餅でした。正月に年神(としがみ)を迎えるため、家々は餅を供えます。その餅を家長が下ろして家族に分け与えたもの。それが年玉のはじまりだと考えられています。配るのが大人で、受け取るのが子どもなのにも理由があります。年...