身近な科学の話

文化と価値観の話

「君が代」の「さざれ石」は実在する——小石が本当に岩になるまで

「さざれ石」は、歌のなかだけに出てくる想像上の石ではありません。小さな石が長い時間をかけて固まり、ひとかたまりの巨岩になったものが、実際に岐阜県の山あいに残っています。国の歌に詠まれた石として、各地の神社の境内に置かれてもいます。ただし「こ...
言葉と論理の話

電力の「ワット」は人の名前だった——「馬力」を考えた本人が、単位の名になるまで

電子レンジの「600W」、ドライヤーの「1200W」。この W は、スコットランドの技術者ジェームズ・ワット(1736〜1819年)の名字です。しかも、話には続きがあります。いま自動車のカタログに残っている「馬力」という単位を考え出したのも...
身近な科学の話

カスピ海は「海」なのになぜ湖なのか——世界最大の湖をめぐる、海か湖かの論争

「カスピ海」という名前には、はっきり「海」の字が入っています。ところが地理の世界では、これは海ではなく湖に分類されます。しかも、ただの湖ではありません。世界でいちばん大きな湖なのです。名前と中身が食い違うこの水域は、「海か湖か」をめぐって国...
暮らしの知恵

なぜ油汚れは水だけでは落ちないのか——洗剤(界面活性剤)のしくみ

油でギトギトになった皿を、水だけでこすってみる。すると、油はぬるっと残り、なかなかきれいになりません。ところが洗剤をほんの一滴たらすと、あのぬめりがすっと落ちていきます。この差を生んでいるのが、洗剤の主役「界面活性剤(かいめんかっせいざい)...
身近な科学の話

虹はなぜ7色なのか——国が変われば色の数も変わる

「虹は何色?」と聞かれたら、日本ではまず「7色」と答えが返ってきます。赤・橙・黄・緑・青・藍・紫。子どものころから、そう教わってきました。ところが、この「7色」は世界共通ではありません。国や文化によって、虹は6色にも4色にも、ときに3色にも...
身近な科学の話

世界地図のアフリカは実はもっと大きい——メルカトル図法の「ゆがみ」

世界地図でアフリカとグリーンランドを見比べると、どちらも同じくらいの大きさに見えます。ところが実際の面積は、アフリカがグリーンランドの約14倍。同じ紙の上にあるのに、これほど印象と実物がずれている図はそう多くありません。犯人は「メルカトル図...
身近な科学の話

マンホールのふたはなぜ丸いのか——四角だと「落ちる」話

マンホールのふたが丸いのは、穴の中に落ちないから。円はどの向きでも直径が同じで落ちず、四角は対角線が長く斜めにすると落ちてしまいます。転がして運べる・力に強いといった利点や、ご当地マンホールの話まで紹介します。
身近な科学の話

救急車・パトカー・消防車、サイレンの音が違うのはなぜか——音で役割を分けるしくみ

救急車はピーポー、パトカーはウー+放送、消防車はウー+カンカン。音だけで何が来たか見分けられるよう、サイレンは車種ごとに分けられています。ピーポー誕生の経緯やドップラー効果、住宅モードまで紹介します。
身近な科学の話

雨上がりの「あの匂い」の正体は何か——ペトリコールと土の中の菌

雨上がりのあの土っぽい匂いの正体は「ペトリコール」。土の中の放線菌が作るジオスミンが主役です。人の鼻が桁外れに敏感な理由や、雷のオゾン、水道水のカビ臭との関係まで解説します。