身近な科学の話

からだの話

一重と二重は何が違うのか、まぶたを開く力は同じだった

まぶたを開く力そのものは、一重の人も二重の人も変わりません。違うのは、その力が皮膚まで届いているかどうかです。上まぶたの内側には、目を開けるときに引き上げられる腱の膜が入っています。この膜から枝分かれした線維が皮膚の裏側に付いていると、目を...
からだの話

かゆい所を掻くとなぜ気持ちいいのか、脳がごほうびを出している

かゆみは、痛みの弱いものではありません。皮膚から脳までかゆみ専用の道があり、痛みとは別の神経を通って伝わってきます。そして掻いたときのあの快感も、気のせいではありません。かゆいところを掻いている人の脳を調べると、報酬系と呼ばれる部位が強く反...
からだの話

静電気はなぜ冬に起きやすいのか、痛い人と平気な人は何が違う?

冬にドアノブへ手を伸ばして「バチッ」と来るのは、その季節だけ体が電気を作り出しているからではありません。電気の偏りそのものは一年じゅう起きています。冬に変わるのは、たまった電気の逃げ道のほうです。空気が乾くと、行き場を失った電気が体の側に残...
生きものの話

ホタルはなぜ光るのか、求愛の合図では卵や幼虫の光を説明できない

ホタルの光は、相手を探すための合図です。ただしこの説明が当てはまるのは、飛んでいる成虫だけです。卵も、水の中の幼虫も、土にもぐったサナギも光ります。求愛とは関係のない段階で、同じ仕組みがすでに動いているのです。「ホタルはなぜ光るのか」という...
からだの話

えくぼはなぜできるのか、遺伝で決まるという話は本当?

えくぼは、笑ったからへこむのではありません。笑う前から、頬の内側にしかけが埋まっています。大頬骨筋(だいきょうこつきん)という表情筋が途中で二股に分かれ、下側の束が皮膚の裏側に貼りついている。いま最も有力とされている説明は、これです。ところ...
からだの話

血液型はもともとA・B・Cだった、Oはどこから来たのか

1901年に発表された最初の論文に、O型という言葉は出てきません。そこに並んでいたのは、A型・B型・C型の三つでした。いま私たちが当たり前に使っているA・B・AB・Oという四文字は、発見された瞬間に決まったものではありません。三番目の型が改...
からだの話

くせ毛はなぜうねるのか、毛穴の形より髪の中身に理由がある

くせ毛のうねりは、髪の内側で起きています。1本の毛の中に、水を含みやすい細胞と含みにくい細胞が片寄って並んでいます。その差が毛をたわませているのです。「毛穴が曲がっているからうねる」という説明もよく耳にします。それも一部は当たっているのです...
からだの話

寝言はなぜ出るのか、放っておかない方がいい寝言とは?

夜中に、隣で眠っている人が急にはっきりした声で「ちがう」と言う。朝になって本人にたずねても、まったく覚えていない。この寝言という現象は、睡眠障害の国際的な分類では病気の欄に置かれていません。単独で見られる正常範囲の症状として扱われています。...
生きものの話

パンダはなぜ竹だけで生きられるのか、腸は肉食動物のままだった

ジャイアントパンダは、分類のうえでは食肉目クマ科です。腸は短く、草食動物のような発酵タンクも持っていません。それなのに食べるものの99パーセントは竹やササで、そのうち体に取り込めるのは17パーセントほど。残りの8割以上は、ほとんど姿を変えな...