生きものの話

言葉と論理の話

ロバ・馬・ポニーは何が違うのか——種が違うのはロバだけ、ポニーは「大きさ」の呼び名

ロバと馬は、別の種の動物です。いっぽうポニーは種でも品種でもなく、体高147センチ以下の馬をまとめて指す「大きさの呼び名」にすぎません。三つを横一列に並べると、とたんに分かりにくくなります。迷う原因ははっきりしていて、生きものとしての区分と...
生きものの話

シマウマは「白地に黒」か「黒地に白」か——皮膚は一色、縞は毛だけにある

シマウマの縞は、黒い地に白い縞が入ったものだと考えられています。決め手になるのは見た目の面積ではありません。皮膚の色と、縞ができあがる順番のほうです。とはいえ「白地に黒だろう」と答えたくなる理由も、ちゃんとあります。腹が真っ白な種がいるから...
言葉と論理の話

「蛙」はなぜ虫偏なのか——「虫」はもともとヘビの形だった

「蛙」「蛇」「虹」。どれも虫偏の漢字ですが、カエルは両生類でヘビは爬虫類、虹にいたっては生き物ですらありません。それでも虫偏が付いているのは、この「虫」がもともと昆虫を意味する字ではなかったからです。字が最初に描いていたのはマムシ。そこから...
言葉と論理の話

「猫舌」の由来——猫は本当に熱いものが苦手なのか

「猫舌」の「猫」は、たとえではありません。猫は本当に熱いものを口にできない動物です。自然界には、捕まえた獲物の体温より熱い食べ物が存在しないからだとされています。ところが人間のほうの猫舌は、事情がすこし違うようです。舌そのものの性能差ではな...
言葉と論理の話

「ファーストペンギン」の由来——最初に飛び込む一羽は、本当に勇敢なのか

「ファーストペンギン」は、天敵が潜んでいるかもしれない海へ、群れの中で最初に飛び込む一羽のことです。そこから転じて、危険を引き受けて誰よりも先に動く人や企業を指す言葉として使われています。ただ、南極の氷の縁で実際に起きていることを追うと、絵...
生きものの話

カラスはなぜ賢いのか——道具を使い顔を覚える鳥

ゴミ置き場を荒らす黒い鳥、というだけの印象で片づけてしまうと、カラスの正体を見誤ります。枝を削って道具を作り、水位を計算して餌を取り、一度こわい目にあわせた人の顔を何年も忘れない。研究者たちが実験でたしかめてきたカラスの能力は、鳥という枠を...
生きものの話

蜂はなぜ黒い服や髪を攻撃するのか——天敵「クマの色」に反応している

夏の草むしりや山歩きで、頭のまわりをハチにしつこく飛ばれた——そんな経験はないでしょうか。とくにスズメバチは、黒っぽい服や髪の毛をめがけて寄ってくることが知られています。その理由をたどると、ハチの「目の見え方」と、彼らがいちばん恐れる天敵の...
生きものの話

シロアリと黒アリは何が違うのか——シロアリは「アリ」ではない

白っぽいのがシロアリ、黒いのがクロアリ。名前も見た目もそう思わせますが、この二匹は「色違いの同じ虫」ではありません。シロアリは、生きものの分類でいえばアリよりもゴキブリに近い、まったくの別系統です。名前に「アリ」と付いているだけで、正体はか...
身近な食文化

ホンビノス貝とハマグリはどう違うのか——名前も生まれも別の貝

スーパーの鮮魚コーナーで、ハマグリよりひとまわり大きい白っぽい貝を見かけたことはないでしょうか。それがホンビノス貝です。名前も見た目もハマグリに似ていますが、生まれた大陸も分類上の属も違う、まったく別の貝です。どこがどう違うのか。色・形・味...