ことばと論理

言葉と論理の話

「ものもらい」は関西で「めばちこ」——目の病気の呼び名が地域でこんなに違う

まぶたの縁がぷっくり腫れて、まばたきのたびにゴロゴロする。あの目のできものを、あなたは何と呼ぶでしょうか。関東では「ものもらい」ですが、大阪や神戸の人に言うと「それ、めばちこやろ」と返ってくるはずです。同じひとつの病気なのに、日本全国では1...
言葉と論理の話

「サラリー」の語源は「塩」だった——古代ローマの塩の給料

毎月あたりまえに受け取る「サラリー(給料)」。この言葉をずっとさかのぼっていくと、意外にも「塩」にたどり着きます。よく聞くのは「古代ローマの兵士は塩で給料をもらっていた」という話ですが、実はこの部分は少しあやしい。言葉のルーツが塩なのは確か...
歴史と変遷の話

「二枚目」「三枚目」はなぜイケメン・お笑い役なのか——歌舞伎の看板の順番

かっこいい人を「二枚目」、ちょっとおどけたお笑い担当を「三枚目」と呼びます。ふだん何気なく使う言葉ですが、よく考えると不思議です。なぜ「枚」で人を数え、しかも二枚目と三枚目で、意味がこんなにちがうのでしょうか。その答えは、江戸時代の歌舞伎に...
言葉と論理の話

なぜ日本語には「ひらがな」と「カタカナ」の2種類があるのか——生みの親が違った

日本語を書くとき、私たちは漢字・ひらがな・カタカナを、当たり前のように使い分けています。よく考えると、音を表す文字が2種類もあるのは、世界の言語のなかでもかなり珍しいことです。「あ」と「ア」、同じ音なのに、書き方が2通りある。なぜ、わざわざ...
言葉と論理の話

敬語はなぜこんなに複雑なのか?3種類から5種類へ、千年の歴史

たとえば「行く」という一つの動詞。相手の動作なら「いらっしゃる」になります。自分の動作なら「伺う」や「参る」、ふつうに丁寧なら「行きます」。場面によって、何通りにも姿を変えるのです。同じ意味なのに、言い方がこれほど枝分かれする言語は、そう多...
言葉と論理の話

「いってきます」「ただいま」、日本語に往来のあいさつがあるのはなぜか

家を出るとき、私たちは「いってきます」と口にします。そして帰ってくれば「ただいま」。あまりに自然で、いちいち意味を考えることなどありません。ところが、あらためて並べてみると、これらの言葉はきれいな"対"になっています。「いってきます」には「...
言葉と論理の話

「破天荒」の本当の意味——「豪快な人」ではない

「彼は破天荒な人だ」と言うとき、多くの人は豪快で型破り、少しやんちゃな人物を思い浮かべます。破れかぶれで大胆、といったニュアンスで使われることも多い言葉です。ところが、「破天荒」の本来の意味はそこにはありません。もとは「誰も成し遂げられなか...
言葉と論理の話

「敷居が高い」の本当の意味——「高級で入りにくい」は実は誤用

「敷居が高い」は高級で入りにくいという意味で使われがちですが、本来は相手に不義理があって訪ねにくいこと。戸の下の横木という由来や、文化庁調査での逆転、上手な言いかえ、「役不足」との共通点まで紹介します。
言葉と論理の話

「役不足」は実はほめ言葉?——「力不足」と取り違えられる誤用

「私には役不足ですが」は謙遜のつもりでも、本来は逆の意味。役不足とは役目が軽すぎること=実力が上という意味で、ほめ言葉にもなります。力不足との取り違えや文化庁の調査、上手な言いかえまで紹介します。