ことばと論理

言葉と論理の話

おみくじの「吉」と「中吉」はどちらが上か

おみくじで「吉」を引いたとき、それが大吉の次なのか、それとも小吉より下なのか。迷ったことのある人は多いはずです。その順番を全国で決めている決まりは、どこにもありません。神社本庁の説明も「大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶」といった並びを挙げたう...
言葉と論理の話

破魔矢が狙っていたのは魔ではなく、「はま」という藁の輪だった

破魔矢の「はま」は、もともと魔のことではありませんでした。藁(わら)や蔓(つる)を丸く編んだ的の名前が「はま」で、それを射るための弓矢だから「はま弓」「はま矢」と呼ばれた、というのが辞典の説明です。つまり矢が狙っていたのは、目に見えない魔で...
言葉と論理の話

フクロウとミミズクは何が違うのか——耳に見える飾り羽

フクロウとミミズクを分けているのは、頭の左右に立つ一対の羽です。目の色でも、体の大きさでも、鳴き声でもありません。頭のてっぺんに小さな角のような羽が立っていればミミズク、立っていなければフクロウ。呼び分けの基準は、それだけ。しかもその羽は、...
言葉と論理の話

モグラはなぜ「土竜」と書くのか、中国では別の生きものの名前だった

「土竜」と書いて「モグラ」と読みます。ところがこの二文字は、中国ではもともと別の生きものを指す言葉でした。ミミズです。モグラが土の中でいちばんよく食べている相手が、そのミミズにあたります。名札を借りた側と貸した側が、同じ地面の下で向かい合っ...
言葉と論理の話

たわしはなぜ束子と書くのか、亀の子という名前は誰が思いついた?

「たわし」という言葉の語源は、いまも決まっていません。辞書は「束ねたもの」という説と「手藁(てわら)」という説を並べたうえで、どちらとも決めかねる、という書き方をしています。ところが、あとから付いた「亀の子」のほうは事情が違います。誰が、い...
歴史と変遷の話

歯ブラシの起源はいつか——5000年以上前からあった

「歯ブラシはいつから使われているのか」という問いには、ひとつの年号で答えられません。木の枝の先をほぐしたものを含めれば5000年以上前にさかのぼり、柄に毛を植えたブラシに限れば中国の唐の時代まで下ります。今わたしたちが手に持っているナイロン...
歴史と変遷の話

割り箸はなぜ根元がつながっているのか、わざわざ割る形にしたわけ

割り箸の根元がつながっているのは、「この箸はまだ誰も使っていません」と目で見せるためだったと説明されています。江戸の鰻飯屋(うなぎめしや)が、洗う手間の代わりに思いついた形だという見方です。言われてみれば、二本を最後までつなげておく理由は他...
モノと道具の話

万年筆の万年はどこから来たのか、明治には泉筆とも呼ばれていた

万年筆を英語で言うと fountain pen、直訳すれば「泉のペン」です。fountain は泉や噴水を指す語で、そこに「万年」にあたる意味はどこにもありません。では日本語の「万年」は、どこから来たのでしょうか。じつは直訳にあたる「泉筆(...
モノと道具の話

ストローはなぜ生まれたのか、最初は飲みやすくするためではなかった

英語の「straw」は、麦の穂を刈り取ったあとに残る茎、つまり麦わらそのものを指す言葉です。飲み物を吸うあの管の意味は、あとからついてきました。しかも記録に残るいちばん古い使い方は、飲みやすくするためのものではなかったようです。約5000年...