言葉と論理の話

「サラリー」の語源は「塩」だった——古代ローマの塩の給料

毎月あたりまえに受け取る「サラリー(給料)」。この言葉をずっとさかのぼっていくと、意外にも「塩」にたどり着きます。よく聞くのは「古代ローマの兵士は塩で給料をもらっていた」という話ですが、実はこの部分は少しあやしい。言葉のルーツが塩なのは確か...
社会と仕組みの話

漫画はなぜ「ネズミーランド」と実名をぼかすのか——訴訟より“揉めない”ための工夫

漫画やアニメで、「ネズミーランド」や「ワックのハンバーガー」といった、どこかで見た名前を少しだけ崩した固有名詞に出会うことがあります。元ネタはすぐに分かるのに、決して同じ綴りにはしない。あの微妙なずらし方には、はっきりした理由があります。意...
社会と仕組みの話

「®」「™」「©」は何が違うのか——似た記号が守る、別々のもの

商品のパッケージやロゴの右上に、小さな丸で囲まれた「®」。ホームページのいちばん下には「©」。どちらも数ミリの似たような記号ですが、守っているものはまるで違います。片方は「名前」を、もう片方は「作品」を指しているのです。さらに「™」まで混ざ...
社会と仕組みの話

「ウォシュレット」も「宅急便」も、特定の会社だけの言葉——身近な登録商標のはなし

「ウォシュレット」も「宅急便」も、私たちがふだん何気なく口にしている言葉です。ところが、このどちらも特定の一社だけが使える「登録商標」だと知ると、少し驚くのではないでしょうか。温水洗浄便座も宅配便も、ほかの会社の製品をその名前で呼んで売るこ...
社会と仕組みの話

その名前、勝手に使ったらアウト?——商標の「セーフ・アウト」

「宅急便で送っておいたよ」。SNSにそう書いたら、商標権の侵害になるのでしょうか。実は、これはセーフです。「宅急便」はヤマト運輸の登録商標ですが、こういう書き方なら問題になりません。では、何がセーフで何がアウトなのか。その線引きをたどると、...
文化と価値観の話

四十九日の「49」はどこから来た数字か——仏教が考えた死後の四十九日間

身近な人を送ったあと、最初に訪れる大きな区切りが「四十九日(しじゅうくにち)」です。なぜ、五十でも百でもなく、四十九という半端な数字なのか。じつはこの49は、7日を7回くり返した「7×7」でできています。その背景には、死んでから次の生へ移る...
身近な科学の話

カスピ海は「海」なのになぜ湖なのか——世界最大の湖をめぐる、海か湖かの論争

「カスピ海」という名前には、はっきり「海」の字が入っています。ところが地理の世界では、これは海ではなく湖に分類されます。しかも、ただの湖ではありません。世界でいちばん大きな湖なのです。名前と中身が食い違うこの水域は、「海か湖か」をめぐって国...
モノと道具の話

A4・B5用紙はなぜあの寸法なのか——半分にしても同じ形になる「白銀比」のからくり

A4のコピー用紙を半分に折ると、A5になります。ふしぎなことに、折る前と折ったあとで「紙の形」――縦と横の比率は、まったく変わりません。これは偶然ではなく、そう決めて作られています。ふだん何気なく使うA4やB5の寸法には、200年以上前の数...
からだの話

人の歯は一度しか生え変わらないのはなぜか——何度も生えるサメの歯

子どものころ、ぐらぐらの乳歯が抜けて、その下から大人の歯が生えてきた。だれもが経験する、あの歯の生え変わりです。ところが、この生え変わりは一生に一度きり。大人になってから永久歯を失っても、もう二度と、新しい歯は生えてきません。いっぽう、海の...