生きものの話

てんとう虫の名前の由来——お天道様へ向かって飛ぶ虫

赤い体に、黒い水玉。手のひらにちょこんと乗る、てんとう虫。漢字で書くと「天道虫」です。天の道の虫とは、ずいぶん壮大な名前をもらったものだと思いませんか。この名前の由来は、てんとう虫のある習性にありました。しかも英語の名前には、はるか西洋の聖...
世界の文化雑学

世界で唯一「四角くない国旗」の国——ネパールの理由

世界にはおよそ200の国があり、それぞれに国旗があります。デザインは実にさまざまですが、じつは一つだけ、すべての国旗に共通する点があります。どの国旗も、長方形か正方形、つまり「四角い」という点です。ところが、その常識にただ一国だけ、堂々と背...
歴史と変遷の話

「二枚目」「三枚目」はなぜイケメン・お笑い役なのか——歌舞伎の看板の順番

かっこいい人を「二枚目」、ちょっとおどけたお笑い担当を「三枚目」と呼びます。ふだん何気なく使う言葉ですが、よく考えると不思議です。なぜ「枚」で人を数え、しかも二枚目と三枚目で、意味がこんなにちがうのでしょうか。その答えは、江戸時代の歌舞伎に...
暮らしの知恵

スイカに塩をかけると甘くなるのはなぜか——舌の「対比効果」

あまいスイカに、わざわざ塩をふる。はじめて見た人には、せっかくの甘さを台なしにする行いに映るかもしれません。ところが実際に食べてみると、スイカはむしろ、前より甘く感じられます。塩をかけたのに、甘くなる。不思議な話です。このからくりの正体は、...
日本の地理と自然

みぞれ・あられ・ひょうは何が違う——空から降る氷の分類

空から降ってくる白いつぶを、私たちはまとめて「雪」と呼びがちです。けれど天気予報では、みぞれ・あられ・ひょうと、いくつもの名前が使い分けられています。どれも似たようなものに見えて、気象の世界ではきちんと区別されているのです。その境目は、どこ...
言葉と論理の話

なぜ日本語には「ひらがな」と「カタカナ」の2種類があるのか——生みの親が違った

日本語を書くとき、私たちは漢字・ひらがな・カタカナを、当たり前のように使い分けています。よく考えると、音を表す文字が2種類もあるのは、世界の言語のなかでもかなり珍しいことです。「あ」と「ア」、同じ音なのに、書き方が2通りある。なぜ、わざわざ...
モノと道具の話

鉛筆はなぜ六角形なのか——色鉛筆が丸い理由と、芯の意外な正体

手元の鉛筆をながめてみると、その多くは六角形をしています。ところが、同じ筆記具でも色鉛筆はたいてい丸い軸です。毎日使っているのに、なぜ形が違うのかと聞かれると、案外すぐには答えられません。この六角形には、書く道具ならではのしっかりした理由が...
からだの話

耳の中には「金づち・金床・あぶみ」がある——人体でいちばん小さい骨の話

私たちの耳の奥には、大工道具や馬具の名前を持つ、3つの小さな骨があります。金づち、金床、そしてあぶみ。まるで小さな鍛冶場のような名前が、鼓膜のすぐ内側にそろっているのです。しかも、そのうちの一つは、人体でいちばん小さい骨として知られています...
生きものの話

蝶と蛾は何が違うのか——実は生物学的な境界はない

ひらひらと舞う蝶は、春の使者としてもてはやされます。いっぽう、夜の灯りに集まる蛾は、どこか不気味に思われがちです。多くの人が、蝶と蛾をまったく別の生き物のように感じています。ところが生物学の目で見ると、この二つを分ける明確な線は、じつは引け...