身近な食文化

土用の丑の日にうなぎを食べるのはなぜか——平賀源内の宣伝説と、千年の夏バテ食

夏の盛りになると、スーパーにもうなぎ売り場が特設され、香ばしいにおいが漂います。きっかけは「土用の丑の日(どようのうしのひ)」。この日になると、多くの人がうなぎを買い求めます。でも、なぜよりによってこの日に、うなぎなのでしょうか。じつはそこ...
教育と学びの話

ランドセルはなぜ日本で定着したのか——オランダ語の「背嚢」から始まった物語

春になると、大きなランドセルを背負った新一年生の姿を見かけます。体より大きく見えるあの四角いカバンは、日本の小学生の、いわば制服のような存在です。ところが世界を見わたすと、ランドセルで通学する国はほとんどありません。日本独特に思えるこのカバ...
一般教養の話

アラビア数字はアラビア生まれではない——インドが発明した「0」と数字の物語

私たちが毎日書いている「0・1・2・3……」という数字。世界の多くの国で使われ、ふつう「アラビア数字」と呼ばれています。名前のとおり、アラビアで生まれた数字だと思っている人も多いはずです。ところが、この数字のふるさとはアラビアではありません...
文化と価値観の話

お寺の地図記号はなぜ「卍」なのか——幸福を願う古いしるし「マンジ」の話

地図でお寺を探すと、目に入るのが「卍」というしるしです。はじめて意識したとき、どこかで見た別のマークを思い浮かべて、少しドキッとした人もいるかもしれません。ナチス・ドイツの旗にあった、あの印です。けれども卍は、あの鉤十字(かぎじゅうじ)とは...
世界の文化雑学

アメリカがメートル法を使わないのはなぜか——世界で数少ない「ヤード・ポンド」の国

身長はフィート、体重はポンド。気温は華氏で、牛乳はガロン。アメリカの映画やニュースに出てくる数字は、日本の感覚とどうもかみ合いません。「5フィート10インチ」と言われても、とっさに背の高さが浮かばない人は多いはずです。世界の大半の国は、メー...
言葉と論理の話

敬語はなぜこんなに複雑なのか?3種類から5種類へ、千年の歴史

たとえば「行く」という一つの動詞。相手の動作なら「いらっしゃる」になります。自分の動作なら「伺う」や「参る」、ふつうに丁寧なら「行きます」。場面によって、何通りにも姿を変えるのです。同じ意味なのに、言い方がこれほど枝分かれする言語は、そう多...
暮らしの知恵

なぜ油汚れは水だけでは落ちないのか——洗剤(界面活性剤)のしくみ

油でギトギトになった皿を、水だけでこすってみる。すると、油はぬるっと残り、なかなかきれいになりません。ところが洗剤をほんの一滴たらすと、あのぬめりがすっと落ちていきます。この差を生んでいるのが、洗剤の主役「界面活性剤(かいめんかっせいざい)...
日本の地理と自然

川はなぜ曲がりくねって流れるのか——蛇行のしくみと三日月湖

地図で川をたどると、まっすぐな線はほとんどありません。たいていは、うねうねと左右に曲がりくねっています。この曲がりくねりには、ちゃんと名前があります。「蛇行(だこう)」です。おもしろいのは、川はいちど曲がると、その曲がりを自分でどんどん大き...
身近な心理と行動の話

カクテルパーティー効果——なぜ騒がしい場所でも自分の名前は聞こえるのか

ざわざわとした居酒屋やパーティー。たくさんの声が入り混じるなかでも、だれかが自分の名前を口にすると、ふっと耳に飛び込んできます。まわりの雑談はほとんど聞いていなかったのに、名前だけは、なぜか届く。この不思議な現象には、ちゃんと名前がついてい...