言葉と論理の話

「カーキ」「セピア」「えんじ」——色の名前の意外な語源

「カーキ」「セピア」「えんじ」——どれも色を表す言葉としてすっかり定着していますが、そのもとの意味を知っている人は多くありません。じつはカーキは「土埃(つちぼこり)」、セピアは「イカ」を指す言葉から来ています。言われてみれば不思議な、色の名...
文化と価値観の話

スーツのいちばん下のボタンを留めないのはなぜか——「アンボタン」の作法

スーツのジャケットには、たいてい二つか三つのボタンが並んでいます。ところが「いちばん下のボタンは留めないのが正しい」と聞いて、驚いたことはないでしょうか。せっかく付いているのに留めないなんて、と不思議に思うのも当然です。じつはこの作法、「ア...
からだの話

薬指はなぜ「薬」指なのか——五本の指の名前の由来

親指・人差し指・中指・小指——どれも「見たまま」の名前なのに、四番目の指だけはなぜか「薬指」。薬をつける指でもないのに、と不思議に思ったことはないでしょうか。じつはこの名前、昔の人の暮らしと、ちょっとした体のしくみが関わっています。この記事...
生きものの話

猫の柄の呼び名——「ハチワレ」「サビ」「キジトラ」はどこから

「キジトラ」「サバトラ」「ハチワレ」「サビ」——猫好きのあいだで飛び交うこれらの呼び名、じつは雉(きじ)や鯖(さば)といった、昔から身近なものに柄を見立てたものばかりです。言われてみれば「なるほど」なのに、由来まではあまり知られていません。...
歴史と変遷の話

「士農工商」は実はなかった——教科書から消えた身分制度の話

「江戸時代には士農工商という身分制度があり、武士を頂点に農民・職人・商人と続いた」——そう習った記憶のある方は多いはずです。ところが今の教科書には、この「士農工商」という言葉がもう載っていません。じつは近年の研究で、士農工商は身分の序列を表...
社会と仕組みの話

台風に名前をつけるのはなぜか——アジア14の国と地域が持ち寄る名前リスト

「台風19号」と番号で呼ばれる一方、ニュースの片隅に「アジア名 ○○」と別の呼び名が添えられているのを見たことはないでしょうか。じつはこの名前、日本を含む14の国と地域が相談して、あらかじめ140個も用意してあるものです。しかも日本が担当す...
身近な科学の話

世界地図のアフリカは実はもっと大きい——メルカトル図法の「ゆがみ」

世界地図でアフリカとグリーンランドを見比べると、どちらも同じくらいの大きさに見えます。ところが実際の面積は、アフリカがグリーンランドの約14倍。同じ紙の上にあるのに、これほど印象と実物がずれている図はそう多くありません。犯人は「メルカトル図...
生きものの話

なぜ犬は電柱でマーキングするのか——においの「名刺」交換

散歩中の犬は、電柱や道の角にさしかかるたびに立ち止まり、ほんの少しだけおしっこをかけます。トイレにしては、量が少なすぎる。あれは、用を足しているのではありません。この行動は「マーキング」と呼ばれます。においという"名刺"を、あちこちに置いて...
生きものの話

「金魚の記憶は3秒」は本当か——実は数か月覚えている

「金魚の記憶は3秒しかない。だから狭い水槽をぐるぐる回っても、毎回が初めての景色で、退屈しない」。そんな話を、どこかで聞いたことはないでしょうか。ちょっと切ない、でもどこか安心する俗説です。ところが、これは科学的にはまちがい。じつは金魚は、...