制度・インフラの歴史

社会と仕組みの話

卒業証書と卒業証明書は何が違うのか——左手が先の決まりはない

「卒業証書」と「卒業証明書」は、名前が一字違いなだけの別の書類です。前者は卒業式で一度だけ渡され、多くの学校では再発行されません。後者は申請すれば何度でも出てきます。式の練習で「左手を先に出して受け取る」と習った人もいるでしょう。ところが、...
社会と仕組みの話

消防車はなぜ赤いのか——法令の言葉は「赤」ではなく「朱色」

消防車が赤いのは法律で決まっているから——そう説明されることが多いのですが、その法令に書かれている色の名前は「赤」ではありません。条文が使っているのは「朱色」の二文字です。しかも、どの朱色なのかは書かれていません。色の名前だけを決めて、濃さ...
社会と仕組みの話

祝日と祭日は何が違うのか——祭日は廃止され、日付が残った

祭日という区分は、法律の上では1948年になくなっています。いまカレンダーが赤くしている日は、すべて「国民の祝日」です。それでも「祝祭日」という言い方は生き残り、辞書にも項目として載り続けています。消えたのは呼び名のほうで、日付のかなりの部...
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市外局番はどう決まるのか——桁が短い地域ほど、電話が多い

東京の「03」は、市外局番が2桁ではありません。先頭の「0」は市外局番の一部ではなく、これから国内へつなぐという合図。東京の市外局番は、たったの1桁です。では、その1桁はどうやって選ばれたのでしょうか。地図の上での位置と、その土地にどれだけ...
社会と仕組みの話

110番・119番はなぜこの番号か——かけ間違い対策の数字

110番と119番は、どちらも「かけ間違いを減らす」という一点から逆算して決まった番号です。覚えやすさよりも先に、慌てている人が指を滑らせない配置が優先されました。その証拠に、消防の番号は最初から119番だったわけではありません。大正15年...
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「定礎」とは何か——板の裏の箱を開けるのは建物を壊す日

建物の入り口のわきにある「定礎(ていそ)」の板。その裏には、金属の箱が埋め込まれていることがあります。中身は建物の図面・その日の新聞・当時の貨幣・工事に関わった人たちの名簿。そして箱を開ける日は、建てた時点ですでに決まっています。建物が壊さ...
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番地はどう決まるのか——家を探すために作られた番号ではない

同じ町内に、同じ番地の家が二軒ある。住所の書き間違いではありません。番地はもともと家に振られた番号ではなく、土地に振られた番号だからです。いまの日本の住所には、明治から続く「地番」の系統と、昭和37年に始まった「住居表示」の系統が並んで走っ...
社会と仕組みの話

うるう年はなぜ4年に1度なのか——400年に3回は来ない

「4年に1度」という覚え方は、ほとんどの年で当たります。外れるのは400年のうち3回だけです。地球が太陽のまわりを一周するのにかかる時間は、約365.2422日。1年を365日と数えると毎年6時間近くが余ります。その余りを4年ためて1日にす...
暮らしの知恵

柔軟剤と洗剤は何が違うのか——打ち消し合うので投入口が別

洗剤と柔軟剤のいちばん大きな違いは、汚れを落とす力の強さではありません。洗剤は繊維から余さず洗い流されるために作られていて、柔軟剤は繊維にわざと残るために作られています。目的が正反対なのです。洗濯機に投入口が二つあり、片方が最後のすすぎまで...