制度・インフラの歴史

社会と仕組みの話

信号機の通りゃんせはなぜ減ったのか、曲では渡る方向が伝わらない

横断歩道で流れていた「通りゃんせ」や「故郷の空」。あの音が、いつの間にか「ピヨピヨ」や「カッコー」に置き換わっています。理由は音楽の好みが変わったからではありません。メロディーには、目の不自由な人がいちばん知りたい情報――「どちらへ渡ればい...
社会と仕組みの話

雪国の信号機はなぜ縦型なのか、LEDになって雪の問題がぶり返した

雪の多い地域の信号機が縦に並んでいるのは、雪の乗る面積をできるだけ小さくするためです。横に長い信号機は、上面が三つ分ならんだ「棚」のようなもの。そこに雪が積もれば灯りは隠れ、重みは支柱まで届きます。ただし、話は「縦にすれば解決」で終わりませ...
社会と仕組みの話

切手のふちがギザギザなのはなぜか——「目打ち」のしくみ

切手のふちのギザギザは、デザインではありません。あれは「穴を開けた跡」です。もともと切手はシートで印刷されていて、1枚ずつちぎり取るために、あらかじめ小さな穴が並べて開けられています。その穴の列が目打(めうち)です。答えとしては、これでほぼ...
言葉と論理の話

電力の「ワット」は人の名前だった、馬力を考えたのも同じ人

電子レンジの「600W」、ドライヤーの「1200W」。この W は、スコットランドの技術者ジェームズ・ワット(1736〜1819年)の名字です。しかも、話には続きがあります。いま自動車のカタログに残っている「馬力」という単位を考え出したのも...
社会と仕組みの話

「®」「™」「©」は何が違うのか——似た記号が守る、別々のもの

商品のパッケージやロゴの右上に、小さな丸で囲まれた「®」。ホームページのいちばん下には「©」。どちらも数ミリの似たような記号ですが、守っているものはまるで違います。片方は「名前」を、もう片方は「作品」を指しているのです。さらに「™」まで混ざ...
モノと道具の話

A4・B5用紙はなぜあの寸法なのか、半分に折っても形が同じわけ

A4のコピー用紙を半分に折ると、A5になります。ふしぎなことに、折る前と折ったあとで「紙の形」――縦と横の比率は、まったく変わりません。これは偶然ではなく、そう決めて作られています。ふだん何気なく使うA4やB5の寸法には、200年以上前の数...
歴史と変遷の話

士農工商はなぜ教科書から消えたのか、身分の序列ではなかった

「江戸時代には士農工商という身分制度があり、武士を頂点に農民・職人・商人と続いた」——そう習った記憶のある方は多いはずです。ところが今の教科書には、この「士農工商」という言葉がもう載っていません。じつは近年の研究で、士農工商は身分の序列を表...
歴史と変遷の話

一週間はなぜ7日なのか、5日でも10日でもないわけは夜空にあった

一週間はなぜ7日なのか。古代バビロニアが、肉眼で見える7つの天体と月の満ち欠けから定めた暦が起源です。曜日名にひそむローマと北欧の神々、日本の七曜と空海、そして安息日まで解説します。
社会と仕組みの話

信書とは何か——手紙をメール便で送れない理由

大事な手紙を宅配便やメール便で送ろうとして、「手紙は送れません」と断られた。そんな経験はないでしょうか。荷物なら何でも運んでくれそうなのに、なぜ手紙だけはだめなのか。不思議に思えます。そのカギをにぎるのが、「信書(しんしょ)」という耳慣れな...