ことばと論理

生きものの話

ロバ・馬・ポニーは何が違うのか、ポニーは馬の一種?

ロバと馬は、別の種の動物です。いっぽうポニーは種でも品種でもなく、体高147センチ以下の馬をまとめて指す「大きさの呼び名」にすぎません。三つを横一列に並べると、とたんに分かりにくくなります。迷う原因ははっきりしていて、生きものとしての区分と...
言葉と論理の話

「蛙」はなぜ虫偏なのか、虹まで虫偏なのはどうして?

「蛙」「蛇」「虹」。どれも虫偏の漢字ですが、カエルは両生類でヘビは爬虫類、虹にいたっては生き物ですらありません。それでも虫偏が付いているのは、この「虫」がもともと昆虫を意味する字ではなかったからです。字が最初に描いていたのはマムシ。そこから...
言葉と論理の話

森と林は何が違うのか、法律にはどう書いてある?

「森」と「林」を分ける決まりは、日本の法律のどこにもありません。森林法にあるのは「森林」というひとつの言葉だけで、どこからが森でどこまでが林か、という線は引かれていないのです。それでも私たちは、ほとんど迷わず使い分けています。神社の裏手は森...
歴史と変遷の話

親の七光りの「七」は何を数えているのか、七つの光はどこにある?

「親の七光り」の七つの光を並べた一覧は、どの辞書にも載っていません。七つの何かが実在しないからです。この言葉の「七」は、数えるための七ではありません。では何を指しているのか。もとの形をたどっていくと、光の持ち主が親とは限らなかったことまで見...
言葉と論理の話

「あいうえお」の順番は誰が決めたのか、「いろは」はどうなった?

「あいうえお、かきくけこ」という並びは、日本語の都合で決まったものではありません。もとをたどれば、インドの文字を並べた表の順番です。表を作ったのも、子どもに文字を教えたい人ではありませんでした。お経を正しく読みたい平安時代の僧侶たちです。私...
言葉と論理の話

「猫舌」の猫は本当に熱いものが苦手なのか、人の猫舌とは別の話

「猫舌」の「猫」は、たとえではありません。猫は本当に熱いものを口にできない動物です。自然界には、捕まえた獲物の体温より熱い食べ物が存在しないからだとされています。ところが人間のほうの猫舌は、事情がすこし違うようです。舌そのものの性能差ではな...
言葉と論理の話

「ファーストペンギン」の由来、最初に飛び込む一羽は本当に勇敢なのか

「ファーストペンギン」は、天敵が潜んでいるかもしれない海へ、群れの中で最初に飛び込む一羽のことです。そこから転じて、危険を引き受けて誰よりも先に動く人や企業を指す言葉として使われています。ただ、南極の氷の縁で実際に起きていることを追うと、絵...
社会と仕組みの話

「交番」はなぜ世界で「KOBAN」と呼ばれるのか

ブラジル最大の都市サンパウロの街角には、「KOBAN」と書かれた小さな建物が立っています。ポルトガル語でも英語でもなく、日本語をそのままローマ字にした五文字です。日本の交番には「police box」というきちんとした英訳があります。それで...
言葉と論理の話

稲妻・稲光・雷は何が違うのか、なぜ「稲」の字が入る?

空がぱっと光り、少し遅れて音が鳴る。ひとつながりに見えるあの出来事を、日本語は「稲妻」「稲光」「雷」と呼び分けてきました。光の部分を指すのが稲妻と稲光。光と音をまとめた現象そのものが雷です。では、空の放電になぜ「稲」の字が入っているのでしょ...