身近な科学の話

身近な科学の話

地震のP波とS波は何が違うのか、小さく揺れてから大きく揺れるわけ

地震のとき、まず「カタカタ」と小刻みに揺れ、少し遅れて「グラグラ」と大きく揺れる——この二段構えを体感したことがある人は多いはずです。この時間差をつくっているのが、震源から同時に走り出す二種類の波、P波とS波。同じ地震から生まれたのに、正体...
暮らしの知恵

単純温泉は何が単純なのか、成分が薄いという意味ではない

「単純温泉」の「単純」は、成分の乏しい安っぽい湯という意味ではありません。温泉に溶けている物質の総量が、ある基準に届かないというだけの話です。中身が単純なのではなく、数字が控えめ。ここを取り違えると、隠れた名湯を「ただのお湯」と読み違えてし...
モノと道具の話

ボタン電池「CR2032」の数字は何を表すのか

テレビのリモコンや体温計、車のスマートキーを開けると出てくる、コイン形の小さな電池。その表面に刻まれた「CR2032」という文字列は、メーカーが適当に振った製品番号ではありません。左から順に読んでいくと、電池の中身・形・大きさが、そのまま書...
身近な科学の話

方位磁石はなぜ北を指すのか、針が向く先は北極点ではない

方位磁石の赤い針が、いつも同じ方向でぴたりと止まる。あれは、地球そのものが巨大な磁石になっているからです。ただし少しあまのじゃくな話で、北極のあたりにあるのは磁石の「N極」ではなく「S極」。異なる極どうしは引き合うので、針のN極が北へ引き寄...
文化と価値観の話

君が代のさざれ石は実在するのか、小石が本当に岩になった場所

「さざれ石」は、歌のなかだけに出てくる想像上の石ではありません。小さな石が長い時間をかけて固まり、ひとかたまりの巨岩になったものが、実際に岐阜県の山あいに残っています。国の歌に詠まれた石として、各地の神社の境内に置かれてもいます。ただし「こ...
言葉と論理の話

電力の「ワット」は人の名前だった、馬力を考えたのも同じ人

電子レンジの「600W」、ドライヤーの「1200W」。この W は、スコットランドの技術者ジェームズ・ワット(1736〜1819年)の名字です。しかも、話には続きがあります。いま自動車のカタログに残っている「馬力」という単位を考え出したのも...
身近な科学の話

カスピ海は「海」なのになぜ湖なのか——世界最大の湖をめぐる、海か湖かの論争

「カスピ海」という名前には、はっきり「海」の字が入っています。ところが地理の世界では、これは海ではなく湖に分類されます。しかも、ただの湖ではありません。世界でいちばん大きな湖なのです。名前と中身が食い違うこの水域は、「海か湖か」をめぐって国...
暮らしの知恵

油汚れはなぜ水だけでは落ちないのか、洗剤が一滴で効くわけ

油でギトギトになった皿を、水だけでこすってみる。すると、油はぬるっと残り、なかなかきれいになりません。ところが洗剤をほんの一滴たらすと、あのぬめりがすっと落ちていきます。この差を生んでいるのが、洗剤の主役「界面活性剤(かいめんかっせいざい)...
身近な科学の話

虹はなぜ7色なのか、国が変われば6色にも3色にもなるわけ

「虹は何色?」と聞かれたら、日本ではまず「7色」と答えが返ってきます。赤・橙・黄・緑・青・藍・紫。子どものころから、そう教わってきました。ところが、この「7色」は世界共通ではありません。国や文化によって、虹は6色にも4色にも、ときに3色にも...