ことばと論理

言葉と論理の話

電車の「ダイヤ」は何の略なのか、考えたのはどこの国の技師?

「ダイヤが乱れております」——駅のアナウンスで毎日のように流れるこの「ダイヤ」は、宝石のダイヤモンドとも、トランプの◇とも関係がありません。正体は「ダイヤグラム」、つまり英語の diagram(図表)を縮めた言葉です。横長の一枚の紙に、その...
言葉と論理の話

「キセル乗車」はなぜキセルなのか、煙管の形と手口の共通点

電車の不正乗車を「キセル」と呼ぶのは、タバコを吸う道具の煙管(きせる)から来ています。煙管は両端が金属で、あいだの管は竹などでできています。その「両端だけ金属」という形が、乗り降りのときだけ運賃を払って途中の区間をごまかす手口とそっくりだっ...
言葉と論理の話

「伯父」と「叔父」はどう違うのか、義理のおじはどちらを書く?

同じ「おじ」でも、父の兄なら「伯父」、父の弟なら「叔父」と書きます。読み方はどちらも変わらないのに、相手が親より年上か年下かで漢字が入れ替わる——親戚の続柄を書くときにふと手が止まる、あの使い分けです。じつはこの一文字の違いには、きょうだい...
言葉と論理の話

「ものもらい」は関西で「めばちこ」、呼び名は全国で何種類あるのか

まぶたの縁がぷっくり腫れて、まばたきのたびにゴロゴロする。あの目のできものを、あなたは何と呼ぶでしょうか。関東では「ものもらい」ですが、大阪や神戸の人に言うと「それ、めばちこやろ」と返ってくるはずです。同じひとつの病気なのに、日本全国では1...
言葉と論理の話

サラリーの語源はなぜ「塩」なのか、兵士は塩で給料をもらっていた?

毎月あたりまえに受け取る「サラリー(給料)」。この言葉をずっとさかのぼっていくと、意外にも「塩」にたどり着きます。よく聞くのは「古代ローマの兵士は塩で給料をもらっていた」という話ですが、実はこの部分は少しあやしい。言葉のルーツが塩なのは確か...
歴史と変遷の話

「二枚目」「三枚目」はなぜ色男とお笑い役なのか、枚で数えるわけ

かっこいい人を「二枚目」、ちょっとおどけたお笑い担当を「三枚目」と呼びます。ふだん何気なく使う言葉ですが、よく考えると不思議です。なぜ「枚」で人を数え、しかも二枚目と三枚目で、意味がこんなにちがうのでしょうか。その答えは、江戸時代の歌舞伎に...
言葉と論理の話

ひらがなとカタカナはなぜ2種類あるのか、両方残ったのはどうして?

日本語を書くとき、私たちは漢字・ひらがな・カタカナを、当たり前のように使い分けています。よく考えると、音を表す文字が2種類もあるのは、世界の言語のなかでもかなり珍しいことです。「あ」と「ア」、同じ音なのに、書き方が2通りある。なぜ、わざわざ...
言葉と論理の話

敬語はなぜこんなに複雑なのか、3種類が5種類に増えた千年の話

たとえば「行く」という一つの動詞。相手の動作なら「いらっしゃる」になります。自分の動作なら「伺う」や「参る」、ふつうに丁寧なら「行きます」。場面によって、何通りにも姿を変えるのです。同じ意味なのに、言い方がこれほど枝分かれする言語は、そう多...
言葉と論理の話

「いってきます」「ただいま」、日本語に往来のあいさつがあるのはなぜか

家を出るとき、私たちは「いってきます」と口にします。そして帰ってくれば「ただいま」。あまりに自然で、いちいち意味を考えることなどありません。ところが、あらためて並べてみると、これらの言葉はきれいな"対"になっています。「いってきます」には「...