日本の料理・洋食の起源と歴史 総まとめ【22品】

身近な食文化

私たちが「当たり前」に食べている日本の料理や洋食。その多くは、海外から伝わった原型や、時代ごとの工夫を重ねて今の形になりました。このページでは「起源と歴史」シリーズのうち、和食・郷土料理と、日本で独自に育った洋食をまとめています。気になる一品から読んでみてください。

和食・郷土料理(14記事)

寿司や天ぷら、焼き鳥に焼肉。食卓でおなじみの一品にも、それぞれ意外なルーツが隠れているのをご存じでしょうか。

おにぎり

弥生時代の遺跡からは、米を握った跡の残る炭化米が見つかっています。携帯食として受け継がれた握り飯は、海苔やコンビニ文化を経て今の形になりました。

おにぎりの起源と歴史——弥生時代の握り飯から現代のコンビニおにぎりまで
おにぎりは、炊いたご飯を握って成形した日本の携帯食です。三角形・俵形・丸形など様々な形があり、中に梅干し・鮭・昆布などの具材を入れるのが一般的です。コンビニエンスストアの定番商品として世界的にも知られるようになり、日本食を代表するシンプルな...

コンビニのおにぎりはなぜ三角形なのか

コンビニのおにぎりは、なぜ三角形が主流なのでしょうか。製造・陳列・包装それぞれの都合が重なって定着した、意外と合理的な背景があったのです。

コンビニのおにぎりはなぜ三角形なの?意外なデザインの理由
なぜおにぎりは三角形?俵型から三角形に変化した理由や包装技術との関係、地域や海外の違いまで、日常に潜む雑学を紹介!

手巻き寿司

酢飯と具を海苔で「包む」という食べ方は、どこから来たのでしょう。家庭に広がった手巻きスタイルが生まれた背景をひもときました。

手巻き寿司の起源と歴史——「包む」というスタイルが生まれた経緯
手巻き寿司は、シャリ(酢飯)とネタを海苔で円錐状に巻いて食べるスタイルの寿司です。日本では家族や友人が集まるパーティー料理の定番ですが、この食べ方が一般的になったのは昭和中期以降のことです。握り寿司や巻き寿司より歴史が浅く、家庭の食卓に「手...

刺身

生の魚をおいしく食べる文化は、醤油・包丁・冷蔵技術がそろって初めて完成しました。三つの条件がいつ出そろったのでしょうか。

刺身の起源と歴史 — 醤油・包丁・冷蔵技術が揃って完成した日本の生食文化
刺身は魚介類を生のまま薄く切って食べる料理で、日本独自の食文化を代表するものの一つです。現在では日本料理の代名詞のように扱われますが、生魚をそのまま食べる習慣が一般化したのは室町時代以降で、包丁技術と醤油の普及が大きく関わっています。刺身の...

天ぷら

衣をつけて揚げる調理法は、もともとポルトガルから伝わったものでした。そこから余分をそぎ落とした「引き算の料理」へと洗練されていったのです。

天ぷらの起源と歴史 — ポルトガルの揚げ物が「引き算の料理」に変わるまで
天ぷらはポルトガル伝来の料理です。16世紀にポルトガルの宣教師や商人が長崎に持ち込んだ揚げ料理が、江戸時代の日本で独自に発展しました。衣を薄くし、植物油で揚げる——このシンプルな工夫が「天ぷら」として日本料理の定番になるまでの歴史を辿ります...

焼き鳥

江戸時代には、雀などを焼いて売る「雀焼き」がありました。そこから鶏の串焼きへと移り変わっていきました。

焼き鳥の起源と歴史 — 江戸の雀焼きから鶏の串焼きへ
焼き鳥は鶏肉を串に刺して焼く料理ですが、その歴史をたどると「鳥」は必ずしも鶏だけではありませんでした。かつては雀やひばりなども焼いて食べていた時代があり、明治時代の屋台文化の中で現在の「鶏肉の串焼き」としての焼き鳥が定着していきます。焼き鳥...

焼肉

肉を焼いて食べるスタイルが「焼肉」として根づくのは、戦後のことです。安価だった内臓肉が、日本独自の食文化へと育っていきました。

焼肉の起源と歴史——戦後の内臓肉が「日本の食文化」になるまで
焼肉は日本で最もポピュラーな外食ジャンルのひとつですが、その起源をたどると朝鮮半島の食文化と深く結びついています。戦後の在日朝鮮人・韓国人コミュニティが日本に持ち込んだ料理が、独自の進化を遂げて「日本の焼肉」になるまでの歴史を辿ります。焼肉...

から揚げ

「唐揚げ」はもともと、江戸時代の文献に登場する豆腐の揚げ物を指す言葉でした。鶏のから揚げが昭和の定番になるまでには、思いがけない回り道があったのです。

唐揚げの起源と歴史——江戸の豆腐料理が昭和に鶏の定番揚げ物になるまで
唐揚げは鶏肉に下味をつけて片栗粉や小麦粉をまぶして揚げた料理で、日本の家庭料理・弁当・居酒屋メニューの定番です。現在の鶏の唐揚げスタイルが広まったのは昭和時代のことですが、「唐揚げ」という調理法の歴史はそれよりずっと古く、江戸時代まで遡りま...

もんじゃ焼き

駄菓子屋で子どもが文字を書いて遊んだ「文字焼き」が、もんじゃ焼きの原型です。そこから月島のソウルフードへと育っていった道のり。

もんじゃ焼きの起源と歴史——駄菓子屋の「文字焼き」から月島のソウルフードへ
もんじゃ焼きは、小麦粉を水で薄く溶いた生地を鉄板に広げて焼く東京の下町発祥の料理です。お好み焼きよりも水分が多く、焼いても固まりきらない独特の「どろっとした」食感が特徴で、熱した鉄板の縁に少しずつ寄せながら食べるスタイルが独自の文化を作って...

すき焼き

文明開化とともに広まった「牛鍋」から枝分かれして生まれたのが、すき焼きでした。日本を代表する鍋料理として、どう定着していったのでしょうか。

すき焼きの起源と歴史——牛鍋から生まれた日本の味
すき焼きは日本を代表する鍋料理のひとつですが、その歴史をたどると「肉食禁止の時代」と「文明開化」という、一見矛盾した二つの流れから生まれた料理であることがわかります。すき焼きの歴史——年表すき焼きがどのように誕生し、日本の食卓に定着したかを...

しゃぶしゃぶ

そのルーツは、モンゴルの羊肉料理にさかのぼるとされています。牛肉の鍋料理として日本で姿を変えるまでの経緯をひもときました。

しゃぶしゃぶの起源と歴史——モンゴルの羊肉料理が牛肉鍋になるまで
しゃぶしゃぶは、薄切り肉を熱湯にくぐらせて食べる日本の鍋料理です。「しゃぶしゃぶ」という名前は食べるときの動作音から来ており、1952年に大阪で生まれた比較的新しい料理です。起源をたどると、中国料理の「涮羊肉(しゃんやんろう)」にたどり着き...

ほうとう

武田信玄が陣中食にしたと伝わる、山梨の郷土麺です。味噌仕立ての幅広い麺が、どう受け継がれてきたのでしょう。

ほうとうの起源と歴史——武田信玄が陣中食にした山梨の郷土麺
ほうとうは山梨県の郷土料理で、幅広の生麺をかぼちゃや根菜と一緒に味噌仕立てのスープで煮込んだ料理です。「武田信玄が陣中食として食べた」という伝説が有名ですが、その歴史的な根拠については慎重な検討が必要です。麺を煮込んでとろみが出るまで仕上げ...

お好み焼き

そのルーツは、千利休が好んだ茶菓子にさかのぼるともいわれます。関西と広島、二つのスタイルに分かれるまでの歴史をたどりました。

お好み焼きの起源と歴史——千利休の茶菓子から関西・広島の二大スタイルへ
お好み焼きは小麦粉の生地に好みの具材を混ぜて焼く「粉もの」料理です。そのルーツをたどると、安土桃山時代の茶菓子「麩の焼き(ふのやき)」にたどり着きます。関西と広島で異なるスタイルが育ったのも、お好み焼きの大きな特徴です。お好み焼きの歴史——...

たこ焼き

1935年、大阪の一人の職人がラヂオ焼きから生み出したのが、たこ焼きの始まりです。大阪名物として全国に広がっていきました。

たこ焼きの起源と歴史——1935年、大阪の一人の職人が完成させた名物
たこ焼きは、丸い専用の鉄板で生地とタコを焼き上げる大阪生まれの粉もの料理です。誕生したのは1935年で、明確な発祥の店と考案者が分かっている、比較的「歴史のはっきりした」B級グルメです。たこ焼きの歴史——年表たこ焼きがどのように生まれ、大阪...

日本生まれの洋食(8記事)

カレーやオムライス、ハンバーグ。「洋食」と呼ばれる料理の多くは、海外の原型を日本の食卓に合わせて作り替えたものです。

とんかつ

西洋のカツレツが、厚切りの豚肉を揚げる「とんかつ」へと姿を変えました。ご飯に合う日本食として定着するまでの転換点とは。

とんかつの起源と歴史——西洋のカツレツが「日本食」になるまで
とんかつは、西洋から来た「カツレツ」が明治時代に日本に渡り、独自の進化を遂げた料理です。薄切りの仔牛肉を炒める西洋料理が、豚の厚切りをラードで揚げる「日本食」になるまでには、100年以上の変遷があります。とんかつの歴史——年表とんかつがどの...

カレーライス

インド生まれのカレーは、イギリスを経由して日本へ伝わりました。海軍の食事などを通じて「日本食」と呼べるほど根づいたのです。

カレーライスの起源と歴史——インドからイギリス経由で「日本食」になるまで
カレーライスは日本で最も愛される料理のひとつですが、インドのカレーとは別物の「日本食」です。イギリス海軍を経由して明治時代に日本へ渡り、学校給食や軍隊食として広まった独自の歴史があります。カレーライスの歴史——年表インドから日本にたどり着く...

オムライス

卵で包んだご飯というシンプルな料理ながら、複数の店が元祖を主張しています。日本生まれの洋食として広まるまでの経緯をたどりました。

オムライスの起源と歴史——「元祖論争」が続く日本生まれの洋食
オムライスは「オムレツ」と「ライス」を組み合わせた造語で、日本で生まれた洋食です。誕生したのは明治時代の東京または大阪とされていますが、その起源については今も二つの老舗が「元祖」を名乗っており、どちらが先かは決着がついていません。オムライス...

ハンバーグ

ドイツ・ハンブルクの港町料理がルーツとされる、ハンバーグ。和風おろしソースまで生んだ、日本ならではの進化をたどりました。

ハンバーグの起源と歴史——ドイツの港町料理が「和風おろし」になるまで
ハンバーグの名前はドイツの港湾都市「ハンブルク」に由来します。18世紀のハンブルクで生まれた肉料理がアメリカへ渡り、「ハンバーガー」と「ハンバーグステーキ」に分岐した後、日本に伝わってさらに独自の進化を遂げました。ハンバーグの歴史——年表ハ...

コロッケ

もとは、フランスの宮廷料理クロケットでした。それが肉屋の店先に並ぶ庶民の惣菜へと姿を変えていったのです。

コロッケの起源と歴史——フランスの宮廷料理が肉屋の惣菜になるまで
コロッケはフランス料理の「クロケット(croquette)」が明治時代に日本に渡り、独自の変容を遂げた料理です。フランスの高級料理だったクロケットが、日本ではじゃがいもを使った庶民の惣菜に生まれ変わりました。コロッケの歴史——年表フランスか...

ナポリタン

名前はナポリでも、イタリアには存在しない日本生まれのスパゲッティです。喫茶店文化とともに広まった背景には何があったのでしょう。

ナポリタンの起源と歴史——イタリアと無関係な「日本生まれのスパゲッティ」
ナポリタンはトマトケチャップで炒めたスパゲッティですが、イタリアの「ナポリ料理」とは無関係な日本生まれの料理です。1950年代に横浜のホテルで生まれ、喫茶店文化とともに全国に広まりました。ナポリタンの歴史——年表ナポリタンの誕生から現代まで...

ハヤシライス

名前の由来には諸説あり、いまも定説がありません。謎を残したまま洋食の定番になった、そのルーツに迫りました。

ハヤシライスの起源と歴史——名前の由来をめぐる謎が残る洋食
ハヤシライスは薄切りの牛肉と玉ねぎをデミグラスソースで煮込み、ごはんにかけた料理です。カレーライスと並ぶ日本の洋食ですが、その名前の由来には複数の説があり、はっきりとした起源は今も特定されていません。ハヤシライスの歴史——年表ハヤシライスが...

グラタン

「グラタン」はもともと、鍋にできた「おこげ」を意味する言葉でした。そこからドリアが生まれるまでの流れをたどりました。

グラタンの起源と歴史——「おこげ」を意味する言葉がドリアを生むまで
グラタンはフランス発祥のオーブン料理で、表面に焼き色をつけて作ります。日本ではホワイトソースとマカロニを組み合わせた「マカロニグラタン」が定番ですが、フランス語の「グラタン」はもともと調理法を指す言葉で、料理名ではありませんでした。グラタン...

和食・洋食だけでなく、麺・お菓子・飲み物まで含めた全体のまとめはこちらです。

食べ物の起源と歴史 総まとめ【68品】麺・寿司・洋食から調味料・飲料まで
ラーメン・寿司・うどん・漬物・調味料……私たちが毎日口にしている食べ物には、それぞれ驚くほど深い歴史があります。このページでは「食べ物の起源と歴史」シリーズの記事を、カテゴリ別にまとめて掲載しています。気になる食べ物から読んでみてください。...