【80種】お菓子・スイーツの名前と由来をまとめて紹介
日本には古くから親しまれてきた伝統和菓子、明治以降に発展した洋風スイーツ、世界各国から入ってきたお菓子たちまで、さまざまな“甘いもの文化”が存在します。
この記事では、それぞれの由来や名前の成り立ち、ちょっとした豆知識を交えながら、お菓子・スイーツ80種類をカテゴリ別に紹介していきます。
まずは、日本の伝統的な和菓子から見ていきましょう。
日本の伝統菓子
どら焼き
ふわっと焼いた生地にあんこを挟んだ「どら焼き」は、その名の通り「銅鑼(どら)」の形に似ていることが語源とされます。昔は丸い鉄板で焼いていたため、形も名前も“どら”に由来しているのです。かつては今のようなふわふわ生地ではなく、平たいカステラ風の皮であんを挟んだ素朴なお菓子でした。

大福
「大福」はもともと「大腹餅(だいふくもち)」と呼ばれていました。白い餅にあんこが詰まり、お腹が膨らんで見えることが由来です。のちに「福」に通じる縁起のよい漢字があてられ、「大福」となりました。現在ではいちごやクリーム入りなどのバリエーションも登場し、時代とともに進化しています。

豆大福
豆大福は、あんこ入りの餅に赤えんどう豆を混ぜ込んだ素朴な和菓子で、大福の一種として明治以降に普及しました。もちの塩気と豆のほのかな苦み、甘いあんこのバランスが絶妙で、地域や店舗ごとに豆の量や生地の厚みに個性があります。

饅頭
饅頭はもともと中国から伝わった「まんとう(饅頭)」が起源です。日本では中にあんこを入れるようになり、蒸して作る和菓子として定着しました。名前の由来には「満つる」「頭(かしら)」など諸説あり、神への供物としての役割も果たしてきました。

揚げまんじゅう
文字通り、まんじゅうを油で揚げた和菓子です。皮の香ばしさと、あんこの甘さが融合する独特の味わいで、東京の浅草や福島などが名物とされています。日持ちの良さやボリューム感から、旅先の名物菓子としても定着しています。

赤飯まんじゅう
赤飯まんじゅうは、祝い事で食べられる赤飯を、まんじゅうのように餅や生地で包んだ郷土菓子です。地域により中の赤飯や外皮の構成が異なり、長野県などで特に見られます。伝統的な祝いの食文化と菓子が融合した一品です。

最中
最中(もなか)は、平安時代の和歌「もなかの月」に由来するとされます。もともとは丸くて薄い餅を焼いたもので、後にその中にあんこを挟むようになりました。皮の部分はもち米で作られ、パリッとした食感と中のあんこのしっとり感が魅力です。

団子
団子は米やもち米の粉をこねて丸め、蒸したり茹でたりして作るシンプルな菓子です。串に刺して焼く「みたらし団子」や、あんこを包んだ「こしあん団子」など、種類も多彩。季節の行事や花見などとも深く結びついています。

三色団子
三色団子は、ピンク・白・緑の三色が並ぶ団子で、主に春の花見や季節行事の際に登場します。色には「桃=魔除け」「白=清浄」「緑=健康」の意味が込められており、食べやすく彩りのよい行事菓子として長く親しまれています。

餅菓子(桜餅・草餅・柏餅など)
餅を使った和菓子は、季節の風物詩としても親しまれてきました。桜餅は春の花見、草餅はよもぎの香りが爽やかな春の味、柏餅は端午の節句に登場します。それぞれの葉には保存や香りづけの意味があり、地域によって作り方にも違いが見られます。

羊羹
羊羹(ようかん)は、もとは中国の「羊のスープ」を意味していました。禅僧が肉の代わりに小豆と寒天を使って作った精進料理が、やがて和菓子へと変化したものです。寒天を用いた“練り羊羹”や“水羊羹”など、濃厚な味わいと保存性の高さが特徴です。

芋ようかん
芋ようかんは、さつま芋を裏ごしして砂糖と練り合わせた羊羹で、通常の小豆ようかんとは異なる素朴な風味が特徴です。浅草や川越など、さつま芋の名産地を中心に名物として定着し、自然な甘さと滑らかな食感で人気を集めています。

金平糖
カラフルで凸凹した「金平糖(こんぺいとう)」は、ポルトガルから伝わった砂糖菓子。16世紀には織田信長に献上されたという記録も残っており、日本最古の洋菓子とも言われます。鍋を回しながら時間をかけて糖を重ねていく、職人技が光る一品です。
八つ橋
京都の銘菓「八つ橋」は、琴の名手・八橋検校にちなんで名づけられたとされます。焼いた“堅焼き”と、生地にあんこを包んだ“生八つ橋”の2種類があり、ニッキや抹茶の風味が特徴。修学旅行のお土産としても人気があります。
落雁
落雁(らくがん)は、米粉や砂糖、寒梅粉を木型に詰めて固めた干菓子です。茶席や仏事などでも使われ、見た目の美しさも大切にされてきました。名前の由来には諸説あり、「中国の地名に由来する」「“落ちてきた雁”の意」などがあります。
鶯ボール
関西発の伝統菓子「鶯ボール」は、米を使った球状のあられを油で揚げ、砂糖でコーティングしたもの。鶯の羽色に似ていることからその名がついたとされます。独特のカリッとした食感と甘じょっぱい味で、長年愛されてきたロングセラーです。
あられ・おかき
あられは小さく砕いた餅を焼いたもので、おかきは切り餅をそのまま焼いて作ったもの。どちらも米を原料とし、焼き・揚げ・味付けの方法により多彩なバリエーションがあります。名前の語源は「あられ(霰)」のように小粒であることに由来します。
煎餅
煎餅(せんべい)は、うるち米や小麦粉などから作った平たい焼き菓子。現在のしょうゆ味の硬い煎餅は江戸時代に生まれたもので、もとは甘い煎餅や軟らかいものが主流でした。関東風と関西風で風味が異なるのも特徴です。
かりんとう
黒糖を使った素朴な揚げ菓子「かりんとう」は、奈良時代からの歴史があるとも言われています。小麦粉で作った生地を棒状にして揚げ、糖蜜でコーティングしたその形は、時代を問わず親しまれてきました。
栗きんとん
栗を裏ごしして砂糖と練り合わせた「栗きんとん」は、岐阜県や長野県で秋の味覚として知られる和菓子。おせち料理にも登場する「栗金団」とは別物で、和菓子としての栗きんとんは栗そのものの味を楽しむ繊細な菓子です。
水無月
水無月(みなづき)は、ういろう生地の上に小豆を散らした三角形の和菓子。6月30日の「夏越の祓」に食べる風習があります。小豆は厄除けの意味があり、三角形は氷を模した形。暑気払いと健康祈願を込めた伝統菓子です。
ういろう
ういろうは米粉に砂糖を加えて蒸した、もちもちとした和菓子。名古屋や小田原などに名産がありますが、起源は中国からの薬「外郎(ういろう)」に由来するという説も。地域によって味や食感に違いがあるのも魅力です。
錦玉(琥珀糖)
錦玉(きんぎょく)は、寒天に砂糖を加えて固めた透明感のある菓子で、外はシャリッと、中はぷるんとした食感が特徴。宝石のような見た目から「琥珀糖」とも呼ばれます。干菓子として日持ちもよく、贈り物にも人気です。
花びら餅
花びら餅は、白い求肥に白味噌あんとごぼうを挟んだ、正月の茶道菓子として知られる上生菓子です。由来は宮中の「歯固めの儀」に使われた儀礼食をもとにしており、色合いや形が梅の花びらに似ていることから「花びら餅」と呼ばれるようになりました。
きんつば
きんつばは、四角く成形した小豆あんに小麦粉の衣をつけて焼いた和菓子で、江戸時代には「銀鍔(ぎんつば)」と呼ばれていました。刀の鍔(つば)に似た形からその名がついたとされ、後に“銀”が“金”に変わり、縁起の良い「きんつば」として親しまれるようになりました。
和洋折衷・明治以降の菓子
カステラ
「カステラ」は、ポルトガル語の「Pão de Castela(カスティーリャのパン)」に由来する南蛮渡来の菓子。日本には16世紀に伝わり、江戸時代に長崎で発展しました。当時は高級品で、今のような甘さやしっとり感は日本独自の進化によるものです。
ミルクセーキ
ミルクセーキは、牛乳と卵、砂糖を混ぜた冷たい飲むデザート。明治時代にアメリカの“ミルクシェイク”を参考に、日本独自にアレンジされたものといわれています。氷を入れずに濃厚なまま提供されるスタイルが多く、昔懐かしい味として愛されています。
プリン
語源は英語の“pudding(プディング)”。日本で一般的なカスタードプリンは、卵と牛乳を使って蒸し焼きにしたものです。明治時代以降に洋食文化が広がる中で普及し、現在ではゼラチンで冷やし固めた“なめらか系”も人気を集めています。
ゼリー
ゼリーは、果汁やシロップにゼラチンや寒天を加えて冷やし固めたスイーツ。語源はフランス語の“gelée(ジュレ)”で、日本には明治時代に入ってきました。透明感のある見た目と口当たりのよさから、洋風デザートの定番として定着しました。
ババロア
ババロアはドイツ・バイエルン地方発祥の冷菓。フランス語で“Bavarois(バヴァロワ)”と呼ばれます。卵黄や生クリームをゼラチンで冷やし固めるなめらかな食感が特徴で、日本では昭和中期以降に洋菓子店でよく見かけるようになりました。
チーズケーキ(レア・ベイクド)
チーズケーキには焼くタイプ(ベイクド)と冷やし固めるタイプ(レア)があり、どちらも日本で高い人気を誇ります。日本に本格的に普及したのは戦後。海外のレシピをもとに日本人の好みに合わせた軽めの味わいに改良されてきました。
ロールケーキ
スポンジ生地にクリームを塗って巻いたロールケーキは、19世紀のヨーロッパ発祥。日本では大正時代から洋菓子店で登場し、ふんわりした口当たりと見た目のかわいらしさから人気を博しました。近年は「プレミアムロール」などの専門店商品も話題に。
シュークリーム
シュークリームの「シュー」は、フランス語で“キャベツ”を意味し、丸い形が似ていることに由来します。19世紀に西洋から伝わり、日本では明治時代の文明開化期に広がりました。カスタードや生クリームのバリエーションも豊富です。
エクレア
エクレアは細長いシュー生地にカスタードを詰め、表面をチョコレートでコーティングした菓子。名前の由来は「稲妻(éclair)」で、これは“あまりに美味しくて一瞬で食べてしまう”という意味から来ているという説があります。
パフェ
パフェ(parfait)はフランス語で“完全な”という意味。層状に重ねられたアイス・果物・クリーム・ゼリーなどが特徴で、日本では喫茶店文化とともに発展しました。近年では「映える」スイーツとして再注目を集めています。
プチケーキ
プチケーキとは、ひと口サイズのミニチュアケーキのこと。昭和後期以降、ホームパーティーや手土産用に多く登場するようになりました。名前の通り“かわいらしさ”や“多種類を楽しめる”ことが人気の理由です。
ミルフィーユ
ミルフィーユは、フランス語で“千枚の葉”を意味する通り、パイ生地を何層にも重ねたスイーツ。日本には昭和初期に紹介され、カスタードクリームと苺を挟んだものが主流となっています。食べる時に崩れやすいのもご愛敬。
タルト(フルーツタルトなど)
タルトは、クッキー生地やパイ生地の上にフルーツやクリームをのせた菓子。フランスやイタリアで古くから親しまれてきた形式で、日本でも洋菓子の定番に。フルーツの彩りとサクサク食感の対比が魅力です。
モンブラン
モンブランは、アルプス山脈の最高峰“Mont Blanc”を模したケーキで、栗のペーストを細く絞った見た目が特徴です。日本では和栗を使った和洋折衷のモンブランも多く、秋の定番スイーツとして定着しています。
バームクーヘン
バームクーヘンは、ドイツ語で“木のケーキ”という意味を持ち、その断面が年輪のように見えることから名付けられました。日本には第一次世界大戦後、ドイツ人菓子職人カール・ユーハイムによって紹介されたとされています。
海外発祥のスイーツ
マカロン
マカロンは、卵白とアーモンドパウダーで作られる小さな焼き菓子で、フランスのパティスリー文化を象徴するスイーツ。カラフルで見た目も美しく、日本でも2000年代以降ブームとなりました。名前の由来はイタリア語の「maccarone(粉状のもの)」とされます。
ガトーショコラ
ガトーショコラは、フランス語で「チョコレートケーキ」の意味。しっとり濃厚でほろっと崩れる質感が特徴で、日本でも高級感あるスイーツとして定番化しています。焼き加減によって食感が変わるため、家庭でもさまざまに楽しめます。
ティラミス
ティラミスは、イタリア語で“私を元気にして”という意味。エスプレッソを染み込ませたビスケットにマスカルポーネチーズのクリームを重ねた層状のスイーツで、日本では1990年代に大ブームとなりました。名前の通り、元気が出るような甘さが魅力です。
パンナコッタ
パンナコッタは、イタリア語で“煮たクリーム”の意味。生クリームと砂糖を煮立て、ゼラチンで固めた滑らかなデザートで、日本では2000年代からよく見かけるようになりました。シンプルながら上品な味わいです。
クレームブリュレ
クレームブリュレは、フランスの伝統菓子で、カスタード生地の表面をバーナーでカラメル状に焼きつけたもの。パリッとした表面ととろける中身のコントラストが特徴です。名前は“焦がしたクリーム”という意味です。
ブラウニー
ブラウニーは、アメリカ発祥の濃厚なチョコレート焼き菓子。名前の通り“茶色い(brown)”ケーキで、ナッツやチョコチップが入ることも。家庭で手軽に作れることから、アメリカでは手作りスイーツの定番です。
スコーン
スコーンは、イギリスのアフタヌーンティーには欠かせない小さなパン菓子。ざっくりとした食感と素朴な味が特徴で、クロテッドクリームやジャムと一緒に食べられます。名前の由来には諸説ありますが、スコットランド発祥という説が有力です。
マフィン
マフィンにはイギリス風の“イングリッシュマフィン”と、アメリカの“カップ型マフィン”があります。日本では後者が一般的で、甘くてしっとりした生地にチョコやブルーベリーを混ぜたものが人気です。
クッキー
クッキーは、オランダ語の“koekje(小さなお菓子)”が語源で、アメリカを経て日本に伝わりました。形や味のバリエーションが豊富で、焼き菓子の代表格として親しまれています。日本ではビスケットとの区別が曖昧なことも多いですが、油脂量の違いで分けられることがあります。
ビスケット
ビスケットはラテン語の“bis(2度)”と“coctus(焼いた)”に由来し、“二度焼いたもの”を意味します。保存性を高めるために焼き直したことが由来で、イギリスでは「クッキー」のことをビスケットと呼びます。日本では甘さ控えめな軽いお菓子の印象です。
ドーナツ
ドーナツは、アメリカで発展した揚げ菓子で、その名前は“dough(生地)”と“nuts(塊)”の組み合わせに由来します。現在のリング型は、油で中心まで火が通りやすくするために穴をあけたという説が有名です。
ワッフル
ワッフルは、格子状の焼き型で焼いたベルギー発祥のスイーツ。外はカリッと、中はふんわりとした食感が魅力で、朝食にもデザートにも使われます。名前は中世ドイツ語の“蜂の巣”を意味する言葉に由来するとも言われています。
クレープ
クレープは、フランス・ブルターニュ地方発祥の薄焼きパンケーキ。折りたたんだ形や中に包む具材の自由度の高さが特徴で、日本では原宿からブームが広まりました。甘い系からおかず系まで、多様な楽しみ方があります。
パウンドケーキ
パウンドケーキの名前は、バター・砂糖・卵・小麦粉を各1ポンドずつ使って作るというレシピに由来します。イギリスを中心に広まり、日本でも家庭で作られる定番の焼き菓子となりました。長く保存できるのも魅力のひとつです。
シフォンケーキ
シフォンケーキは、アメリカ生まれのふわふわと軽い口当たりが特徴のスポンジケーキ。油分と卵白をたっぷり使い、しっとり感とボリューム感の両立が実現されました。日本では1990年代に爆発的なブームを巻き起こしました。
フィナンシェ
フィナンシェは、フランスで生まれた焦がしバターとアーモンドの風味が香る小さな焼き菓子。金の延べ棒のような形から「金融家のお菓子」とも呼ばれ、名前も“財務・金融”を意味する言葉に由来しています。
カヌレ
カヌレはフランス・ボルドー地方の銘菓で、外はカリッと香ばしく、中はもっちりとした独特の食感が特徴。蜜蝋を塗った型で焼き上げる伝統的な製法が今も守られています。名前は“溝付き”という意味に由来しています。
クロワッサン・オ・ザマンド
クロワッサン・オ・ザマンドは、クロワッサンにアーモンドクリームを詰めて再焼成したフランス菓子。パン屋で売れ残ったクロワッサンを再利用する知恵から生まれたとも言われています。ボリュームとリッチな甘さが魅力です。
ミルクレープ
ミルクレープは、“ミル(千)”と“クレープ”の造語で、何層ものクレープ生地にクリームを重ねたケーキ。日本で誕生したスイーツで、1990年代に流行しました。しっとりした食感と見た目の美しさで人気があります。
ジェラート
ジェラートはイタリア語で“凍ったもの”という意味で、果物やミルクを使った濃厚ながらもさっぱりした氷菓です。アイスクリームよりも空気含有量が少なく、素材の味がしっかり感じられるのが特徴です。
アイスクリーム
冷たくてなめらかな口どけが魅力のアイスクリームは、世界中で親しまれるスイーツ。日本では明治時代に登場し、現在では乳脂肪分の違いで「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」などに分類されています。
チョコ・飴・駄菓子
板チョコ
板チョコは、カカオから作られたチョコレートを板状に固めたお菓子。19世紀後半にヨーロッパで誕生し、日本でも明治製菓(現・明治)が1906年に販売を開始しました。今では様々なフレーバーが楽しめる定番商品です。
トリュフチョコ
トリュフチョコは、フランスの高級食材“トリュフ茸”に似せて作られたチョコレート菓子。生クリームとチョコを練ったガナッシュを丸めて、ココアパウダーなどで包んで仕上げます。贈答用としても人気が高いです。
チョコボール
チョコボールは、ピーナッツやキャラメルを丸く包んだ一口チョコレートで、森永製菓のロングセラー。キャラクター“キョロちゃん”でも知られています。小粒で食べやすく、子どもにも大人にも長く愛されています。
生チョコ
生チョコは、ガナッシュ状のチョコをそのままカットして食べる日本発のスタイル。口の中でとろけるような濃厚さが特徴で、1990年代に高級感のあるスイーツとして広まりました。「生」は“生クリーム入り”を意味しています。
ラムネ菓子
ラムネ菓子は、粉末を圧縮して固めた軽い食感の駄菓子。清涼感のある味が特徴で、名前の由来は炭酸飲料“レモネード”を日本語読みしたものです。見た目のかわいらしさや懐かしさで、今も人気があります。
ドロップス
ドロップスは、型に流し込んで冷やし固めた昔ながらの飴。缶に詰められたスタイルが印象的で、戦後の日本では定番の甘味として親しまれました。フルーツ味を中心に、ノスタルジックなお菓子としても知られています。
グミ
グミはドイツ発祥のゼラチンを使った弾力あるお菓子。日本では1980年代以降に急速に普及し、今や多種多様なフレーバーと食感のバリエーションが揃っています。噛む楽しさが人気の理由のひとつです。
キャンディ
キャンディは、砂糖を加熱して固めた飴の総称。欧米からの技術を基に、日本でも明治期から様々な味と形が登場しました。棒付きのペロペロキャンディやフルーツ味のハードキャンディなど、種類も豊富です。
マシュマロ
マシュマロは、元々薬草の“マーシュマロウ”を使って作られたことが名前の由来。現在ではゼラチン・卵白・砂糖で作られ、ふわふわとした優しい食感が特徴です。キャンプファイヤーで焼いて食べる文化もあります。
綿菓子
綿菓子は、砂糖を高温で溶かし、遠心力で糸状にしてふわふわに巻き取ったお菓子。日本では縁日やお祭りの定番として知られています。目の前で作られる演出とボリュームの大きさが、子どもたちにとっての特別な楽しみになっています。
チュロス
チュロスは、スペイン発祥の揚げ菓子で、星型の生地を油で揚げてシナモンシュガーをまぶしたもの。ディズニーランドやテーマパークの定番スイーツとして知られ、日本でも人気が高いです。
ポップコーン
ポップコーンは、加熱したトウモロコシがはじけて膨らんだ軽いお菓子。アメリカ発祥で、映画館やイベントでの定番スナックとして親しまれています。キャラメルや塩、チーズなどフレーバーの多さも魅力です。
キャラメル
キャラメルは、砂糖を加熱して茶色く焦がし、ミルクやバターを加えて仕上げた濃厚な味の菓子。日本では明治時代から商品化され、昭和には森永ミルクキャラメルが大ヒット。懐かしい味わいとして根強い人気があります。
グラノーラバー
グラノーラバーは、穀物・ナッツ・ドライフルーツなどを固めた携帯スナック。アメリカで朝食代替として生まれ、日本では健康志向の高まりとともにコンビニやスーパーでも定着しました。栄養バランスと手軽さが売りです。
冷菓・夏菓子
かき氷
かき氷は、氷を細かく削り、シロップや練乳をかけて楽しむ夏の風物詩。平安時代には貴族が氷を削って食べたという記録もあります。近年ではフルーツやアイスをトッピングした進化系も登場し、見た目も華やかになっています。
アイスキャンディー
アイスキャンディーは、ジュースなどを棒に刺して凍らせた冷菓で、大正末期に大阪で商品化されました。「ガリガリ君」などの大ヒット商品をはじめ、手軽で安価な夏の定番として親しまれています。
アイスモナカ
アイスモナカは、あんこを包む伝統的な最中の皮にアイスを挟んだ和洋折衷の冷菓。戦後に誕生し、サクサクの皮とアイスの組み合わせが人気を呼びました。市販品でも定番化し、バリエーションも豊富です。
あんみつ
あんみつは、寒天・あんこ・果物・白玉などを盛り合わせた和風の冷たい甘味。黒蜜をかけて食べるのが一般的で、戦前から甘味処で提供されてきた夏の定番。名前は“あん”と“みつ豆”を組み合わせたものです。
ところてん(甘味処での提供菓)
ところてんは、海藻から作る寒天を突き出して細長くした涼味ある食品。関東では酢醤油、関西では黒蜜で食べることが多く、甘味処では後者がデザート扱いされます。ヘルシーさから再評価されている伝統冷菓です。
まとめ:お菓子の名前に隠れた歴史を味わう
甘いお菓子には、味や見た目だけでなく、歴史や言葉の由来、文化の移り変わりが込められています。和菓子にも洋菓子にも、伝統と革新が交差しながら今に続いているのです。
この記事を通して、お菓子を“食べる”だけでなく、“知る”ことの楽しさにも触れていただけたなら幸いです。